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平成29年第3回定例会(第2日目) 本文 開催日: 2017-09-08
平成29年第3回定例会(第2日目) 名簿 開催日: 2017-09-08

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  1. 山武市議会 2017-09-08
    平成29年第3回定例会(第2日目) 本文 開催日: 2017-09-08


    取得元: 山武市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-30
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 ◯議長(越川 哲君) おはようございます。ただいまの出席議員は全員です。よって、本日の会議は成立いたしました。  これより本日の会議を開きます。               午前 9時59分 開議   ──────────────────────────────────── 2 ◯議長(越川 哲君) 日程第1 一般質問を行います。  一般質問は、議事運営の能率を図る上から、発言者は質問事項をなるべく簡明に示すとともに、答弁者は明確な答弁をされますよう、改めてお願いいたします。  また、会議規則第57条第1項及び議会運営の申し合わせにより、配付の一般質問通告書のとおり、会派もしくは個人持ち時間で行います。  順次、質問を許します。  はじめに、さんむ21、石川和久議員の代表質問を許します。  石川和久議員、御登壇願います。  石川和久議員。 3 ◯2番(石川和久君) おはようございます。議席番号2番、石川和久でございます。議長のお許しをいただきましたので、これより会派さんむ21を代表して、質問をさせていただきます。代表質問の機会をくださいました先輩議員の皆様に、心から感謝申し上げます。執行部の皆様には、明確なる御答弁をよろしくお願いいたします。  それでは、早速、質問に移りたいと思います。  まずはじめに、さんむ医療センターについて質問させていただきます。今回で、さんむ医療センターの質問は3回目となります。少子高齢化による医療体制の変化や県の医療構想との整合性、そして、東千葉メディカルセンターとの関係など、さんむ医療センターを取り巻く環境は、複雑さとその状況については承知しているつもりでございますが、さんむ医療センター移転建て替え問題は、市民の方々が、とても関心を持ってございます。そして、心配されておりますので、今回もさんむ医療センターについて、何点か質問をさせていただきます。さきの全員協議会で、さんむ医療センター基本構想が示され、その中での質問と重複する点がございますが、改めまして、御答弁よろしくお願いいたします。  まずはじめに、全員協議会の冒頭の挨拶で、市長は、この基本構想が半年遅れた理由について触れられておりました。改めて、今の建物が利用できないか調査されているとのことでしたが、私は、それも踏まえて、数年前からの移転建て替えを示されていると思っていたので、とても違和感を持っていたところでございます。改めて調査された理由と結果についてお聞かせいただきたいと思います。 4 ◯議長(越川 哲君) 市長、御登壇願います。 5 ◯市長(椎名千収君) 私のほうからお答え申し上げます問題といたしまして、さんむ医療センター……。まず、冒頭、これまでも、さんむ医療センターにつきまして、関心を持っていただき、御質問をいただいていることに感謝を申し上げます。  当然、いつかは建て替えなければならない。しかも、病院というものが、地域の皆様の健康を守っていく大切な施設であると同時に、市にとりましては、例えば、地方独立行政法人、経営が破綻したときの最終的な補填というものは、市が負わなければいけないということもございます。  そういった意味で、病院には、どうしても経営が伴います。そうなると、患者さんに来ていただく、いただけるような病院でなければならないということもございますし、また、お医者さんも集めなければいけないということも踏まえまして、お医者さんにとっても、この病院で働きたいという環境もつくっていかなければならないという問題もございます。そういった意味では、どうしても建て替えというものは避けられないだろうとは、まず基本的には考えます。  しかしながら、市の財政というものを、将来的に縮小していくという中で、私といたしましては、できるだけ圧縮した経費の中で建て替えるべきだろうと、基本的に考えました。そういった意味では、まず現有ある建物の中で使えるものはないのか、それを使って、必要な部分だけ建て替えるということができないのかというような調査を、私のほうから、まずお願いをいたしました。そういったことの調査で、全体的に現地で建て替えていくこと、新しく場所をかえて、一気に建てるということの2つが考えられました。
     そういった中で、まず現地で建て替えることの費用面、新築と現地建て替えにかかる費用についてはどうなのかという検討と、現地で建て替えたときに、これからの市民が望む医療に対して、的確に病院が応えていけるといった、何か病院のほうでは、動線とよく言っているようですけれども、さまざまな業務が中で発生しますので、その一番最適な動線が確保できるのかというようなことの調査も、お願いをいたしました。  費用面では、最終的には、今の段階で、これは、現地で建て替えるということと移転新築ということの2つで、費用面では、余り大きな差はございません。むしろ、私がびっくりいたしますことは、移転新築のほうが、わずかに費用が抑えられるという結果が出てございます。これは、費用の面だけです。  動線につきましても、やはり、考え方としては、北棟が一番新しいので、北棟が使えないのかということが考え方ですが、これを使っても、1階、2階の改修をしたとしても、これからの医療ニーズが変わってきておりますので、それに対応できる動線がなかなか確保できないといったことがございます。そういった意味では、かなり難しいという、ここまでの結果は出てございます。  ただ、現地で建て替えるのか、移転をするのかということに関しましては、土地の問題が大きく絡みます。地主さんとの交渉でありますとか、例えば、移転する場合には、新しい土地を求めなければいけないということもございますので、そういったことの可能性も含めて、最終的な結論にまでは至っていないということでございます。構想は、議会の皆様方にお示しをさせていただきましたが、これから計画を立てる中で、できるだけ早く、その考え方をしっかりと固めていかなければいけないと思ってございます。  そういった意味で、今のところ、結果としては、費用面では、余り大きな差がないということが、私のほうとしては、報告をいただいてございます。そういったことで、大丈夫でしょうか。 6 ◯議長(越川 哲君) 石川議員。 7 ◯2番(石川和久君) 今の答弁で、これからの質問のお話を結構していただいたと思っているところでございます。調査された結果とその理由について、今の答弁で、大体把握したつもりでございます。お聞きするところでは、最終確認をされて、これから、また、移転建て替えに進んで、基本構想が出された。一歩進まれたと、そのように捉えさせていただきます。  次に、その病院の事業費ですけれども、概算でございますが、約98億6,000万円ですが、その事業費について、国や県からの交付金の額、市の負担額等についてお伺いいたします。 8 ◯議長(越川 哲君) 市長。 9 ◯市長(椎名千収君) これも、私のほうからお答えさせていただきますが、98億6,000万円も概算といいましても、細かく積み上げていきますので、こういう数字が出ます。これは、できるだけこれから圧縮をかけていかなければいけない。これを超えるということのないようにしていかなければいけないと思いますが、できるだけ大きく圧縮をかけていくべき問題だろうと思います。  その方法としては、建築コストを下げていく、建築の手法を考えていくということもありますし、また、今お話をいただきました財源についての確保についても、これから、私、しっかりやってまいります。  まず、98億6,000万円という数字、ざっと100億円というふうに考えてみたいと思います。100億円と考えたときに、独立行政法人法によれば、設置者である市のほうは、まず、出資として、2分の1以上を出さなければいけないということと、また、残りの2分の1につきましても、私どもが負わなければいけないということです。  細かい計算があって、その交付税の対象になるとか、ならないとかというようなことがあるものですから、4分の1、病院が負担ということでございますが、どちらにしましても、それが約20億円です。約ということです。そのもとになります国からの交付税が、20億円というふうに考えていただきたいと思います。  そうすると、さんむ医療センターが20億円、国からの負担が20億円、残り60億円が、市が真水として、負担をするというふうに、今の100億円ということを基本に考えた場合には、60億円が、市が真水として、返済をしていくことになるということになります。  これを、最長30年ということが、普通、考えられることでありますので、30年の返済で、今の利子でいきますと、年間2億2,000万円が返済の額になっていくということが、私のほうでいただいている計算でございます。 10 ◯議長(越川 哲君) 石川議員。 11 ◯2番(石川和久君) 約60億円ですね。先ほど市長のお話にもありましたけれども、財政状況が厳しい中で、60億円といったところについて、市といたしましては、今後、財政の見通しといいますか……。ここは財政課長に聞きたいところなんですけれども、60億円について、今後、市の財政状況と比べて、いかがなものかお伺いしたいと思います。 12 ◯議長(越川 哲君) 財政課長。 13 ◯財政課長(鈴木幸宏君) お答えいたします。  先ほど市長が申し上げたとおり、厳しい財政状況は続くものと推測しております。ですけれども、減債基金等を活用して、今後、財政運営に当たっていきたいと考えております。 14 ◯議長(越川 哲君) 石川議員。 15 ◯2番(石川和久君) 次に、移転建て替えということですけれども、先ほど市長の御答弁の中に、少しお話がありましたが、まず、移転するのか、それとも、現地に建て替えたほうがいいのかというところでございます。先ほどのお話の中で、いろいろな問題がある中で、移転したほうがいいのか、現有地に建て替えたほうがいいのかといったところでございます。  先ほど御答弁でお聞きしてしまいましたけれども、市といたしましては、現有地に建て替えがまず可能かどうか、可能であれば、移転と比較して、総合的にどうなのか、もう一度、市のお考えをお伺いいたします。 16 ◯議長(越川 哲君) 市長。 17 ◯市長(椎名千収君) 先ほども答弁させていただきましたように、調査をお願いしたのは、まず、例えば、全面建て替えということが起こる場合には、なぜ全面建て替えでなければいけないかという根拠が必要になると思います。ですから、その前に、現在、一番新しい北棟が使えないのかということについての検討は、しっかりなされるべきであろうということで、まずお願いをしました。そういった中では、動線的には、建て替え、同じぐらいの費用を要しても、なかなか理想的なものはできないということは、現在いただいているところでございます。  そうでございますけれども、例えば、お医者さんの立場からすると、この際、理想的な病院をしっかりとつくってほしいということが一番の願いだと思いますが、私ども、設置者側からいたしますと、こちらのほうが、出資金額は多いですので、こちらは、やはり財政的に有利なものを選んでいかなければいけないということもございます。それも、余り変化がないということであります。  そうすると、あとは、建て替えに向かっての作業でありますとか、向こうもなかなか人手もそろっておりませんし、市のほうとしてもお手伝いしていかなければいけない部分もあります。あるいは、現地で建て替えることの可能性と移転をすることの可能性もしっかりと検討をして、その中で、やはり総合的に結論を出していかなければいけないと思ってございます。  今そういう段階に来ていることは事実でございますが、これから総合的な判断をさせていただくということでございます。 18 ◯議長(越川 哲君) 石川議員。 19 ◯2番(石川和久君) これからということですが、そうしたら、まず、もし移転するとするならば、現在の借地はもちろんお返しするということになると思います。  その中で、まず、現在の借地の契約状況についてお伺いいたします。 20 ◯議長(越川 哲君) 保健福祉部長。 21 ◯保健福祉部長(川島勝喜君) それでは、契約状況について御報告いたします。  民有地地権者は、全体で14名おります。筆数にいたしまして、30筆、面積は2万994.47平米でございます。全体の85.63%が借地となっております。  契約完了時期でございますけれども、平成31年3月31日までの契約が7筆、平成32年3月31日までの契約が20筆、平成52年3月31日までの契約が3筆ございます。  以上でございます。 22 ◯議長(越川 哲君) 石川議員。 23 ◯2番(石川和久君) いろいろな契約状況の中で、今後、移転するならば、地権者の方々に対しての今後の対応についてもお伺いいたします。 24 ◯議長(越川 哲君) 保健福祉部長。 25 ◯保健福祉部長(川島勝喜君) 建て替えの場合の地権者への対応でございますけれども、現地建て替え移転建て替えについて、借地への対応、あわせて、基本計画の中で、今後、結論づけていきたいと考えております。 26 ◯議長(越川 哲君) 石川議員。 27 ◯2番(石川和久君) この問題は、地権者と病院とのお話ですが、移転にしても、建て替えにしても、当たり前でございますけれども、丁寧な対応をしていただきますようにお願いいたします。  次の質問に入ります。  今年度中には、基本計画も策定できると聞いております。そうなると、先ほどのお話でもありましたけれども、移転するならば、ある程度、候補地というものが、そろそろあるのかなと思いますが、移転ということでしたら、候補地などはありますでしょうか。 28 ◯議長(越川 哲君) 市長。 29 ◯市長(椎名千収君) 今お借りしている地権者などとも、お話をさせていただいた経緯もございます。そういった中で、移転、非常に微妙な問題も含んでございますが、具体的に現時点で決定ということには至ってございません。  ただ、どういったところを探していかなければいけないかということの基本的な考え方としては、これは、病院側ともいろいろと意見をお聞きをしてございます。  また、これまでコンサルをお願いしてまいりました東日本税理士法人の長英一郎さん、その他の御意見、これまでの多くの事例といったことをお聞きをする中では、今までこういったケースがありまして、移転して建て替えるときに、理想的な場所として、湖のそばに持っていくというような大きく環境を変えた場合に、余りいい結果が出てないとお聞きをしてございます。  そういった意味では、今、さんむ医療センターが立地をしている環境を、余り大きく変えるということがふさわしくないと思いますので、基本的に環境を余り大きく変化させないというところで、場所を設定していければと考えてございます。 30 ◯議長(越川 哲君) 石川議員。 31 ◯2番(石川和久君) まだ決まってないということでしょうか。お示しできないのかもしれませんが、やはり、先ほどの市長のお話でもありましたけれども、ここが非常に重要だと思います。現有地に建てるのであれば、市民の関心は、それほどもないかもしれません。しかし、移転となれば、大きな問題となってくるわけでございます。移転場所によっては、反対される方がやはり大勢いらっしゃるのかなと、そのことも想像がつきます。ぜひ、市といたしましても、今後しっかりと検討していただきたいと思います。  次に、開院までの今後の流れについてお伺いいたします。 32 ◯議長(越川 哲君) 保健福祉部長。 33 ◯保健福祉部長(川島勝喜君) 今後の流れでございますが、基本計画において、詳細な予定が決まります。現段階では、9月1日に、議会全員協議会で説明させていただきましたフロー図をもとに説明いたします。基本計画着手に遅れはありますが、基本的な流れを示しております。  なお、病院施設整備においては、現医療機能維持が基本となります。  まずはじめに、基本計画の策定でございますけれども、今年度、来年度ということで、平成29年、平成30年を見込んでおります。  設計の段階でございますけれども、基本計画を平成30年から31年度に見込みをしております。  実施計画が、平成32年度の見込みでございます。  続きまして、事業実施段階といたしまして、建設工事の発注を平成33年度を見込んでおります。  建設工事につきましては、建て替えの場合ですけれども、約平成33年度から平成37年度を予定しております。  移転建て替えの場合は、平成33年度から平成35年度という見込みを立てております。  以上でございます。 34 ◯議長(越川 哲君) 石川議員。 35 ◯2番(石川和久君) 今回、今、何点か質問させていただきましたけれども、私は、基本的に移転建て替えについては、反対ではございません。今の市長のお話ですと、やはり、まだ決まっていないというところが、ほとんどのことだと思います。  こういった問題の中にも、やはり、さんむ医療センターを取り巻く環境は、私も非常に勉強して、わかってきているつもりでございます。やはり、しかし、市民からすれば、前回の市長選挙のお話の争点になってから、3年以上が経つわけでございます。このようなお話は、大変申しわけございませんけれども、これから、基本計画が出てくると、市民から、また選挙が近くなると、病院の話が進むねと思われても、仕方のないことだと、私は思っております。現にそのような話を、市民の方からされたこともあります。  先ほど話したように、やはり現有地に建てるのであれば、市民の関心はそれほどないかもしれません。ですが、移転となれば、大きな問題になってくるわけでございます。先ほどお話ししました借地の問題、移転場所によっては、反対される方が大勢出ることは、やはり、想像がつくことでございます。  これから基本計画が出てくれば、もっと具体的に進んでくると思いますので、この件に関しては、基本計画は、ぜひ今年度中に示せるように、市といたしましても、今後、取り組んでいただきたいと思います。  それでは、次の質問に移りたいと思います。  少子化対策についてでございます。一言に少子化対策といっても、非常に多岐にわたります。全ての施策が少子化対策につながると言えば、それも納得できます。即効性のある施策やそうでないもの、さまざまな施策がございます。  山武市も、子育て環境など、多岐にわたり、少子化対策に取り組んできていることは、私も承知しているつもりでございます。その中で、まず第1点目、少子化対策の強化策についてでございます。平成26年、国のまち・ひと・しごと創生法案が成立し、山武市においても、山武市まち・ひと・しごと創生総合戦略が策定されました。総合戦略では4つの基本目標と基本的方向が示されています。  1つには、地方における安定した雇用を創出する。2つには、地方への新しい人の流れをつくる。3つには、若い世代の結婚、出産、子育ての希望をかなえる。4つ目には、時代に合った地域をつくり、地域と地域を連携するということです。この総合戦略は、人口減少を克服するラストチャンスと捉えて、少子化対策を国家的課題と位置づけ、国と地方が総力を挙げて取り組んでいる施策でございます。  私は、この総合戦略こそが、今の少子化対策の強化策であると考えております。総合戦略全般について、質問していきたい気持ちではございますけれども、今回は3つ目に申し上げた若い世代の結婚、出産、子育てについて、質問していきたいと思います。  まずはじめに、山武市まち・ひと・しごと創生総合戦略、施策3-2、安心して子育てできる環境づくりと産科医をはじめとする地域医療を支える人材の育成確保とあるが、地方創生交付金の活用状況について伺います。 36 ◯議長(越川 哲君) 総務部長。 37 ◯総務部長(石橋和記君) 平成27年の10月に策定いたしました、地方版総合戦略に掲げております3-2に係ります実施事業につきましては、現在、交付金を活用していない状況にございます。  これにつきましては、戦略策定当時、市内で総合医の養成プログラムを構築することで、産科医不足に対応することを考えておりましたが、事業実施に当たりまして、内閣府と交付金の活用について協議したところ、医師確保は全国的な問題であり、厚生労働省がすべき事業であるということから、地方創生交付金の要件に合致しない旨の説明を受けております。  こうした経緯もありまして、現在は地方創生交付金以外の国県等の事業を活用して、施策を推進することとしております。 38 ◯議長(越川 哲君) 石川議員。 39 ◯2番(石川和久君) まず、地方創生交付金を活用されていないということですけれども、KPI(重要業績評価指数)として、平成31年、各種子育て相談延べ件数、1,000件、市内産科医師、4名と設けておりますが、現状はどうでございましょうか。 40 ◯議長(越川 哲君) 保健福祉部長。 41 ◯保健福祉部長(川島勝喜君) 今現在ですと、産科医については、3名ということで、現状を維持してございます。  相談件数でございますけれども、過去3年間で、平成27年度がゼロ件、平成28年度が1件、平成29年8月末現在で2件ということで、この数値については、不妊治療の相談件数でございます。  子育てに関する全体的な各種の相談延べ件数でございますけれども、全体的に過去3年間で、平成26年が842件、平成27年が859件、平成28年が941件と、年々、増加傾向にあります。 42 ◯議長(越川 哲君) 石川議員。 43 ◯2番(石川和久君) 市内産科医師3名ということで、大変すばらしいことだと思っております。その産科医がある、まずさんむ医療センターの産婦人科の現状についてお伺いしたいと思います。 44 ◯議長(越川 哲君) 保健福祉部長。 45 ◯保健福祉部長(川島勝喜君) 先ほども申し上げましたけれども、産科医の現状でございますが、4月1日現在で、3名というような形で御報告いたしました。過去、平成27年が1名、平成28年が3名という状況でございます。 46 ◯議長(越川 哲君) 石川議員。 47 ◯2番(石川和久君) この件に関して、そうしたら、後で私のほうに教えていただいても……。今、情報がありますでしょうか。 48 ◯議長(越川 哲君) 保健福祉部長。 49 ◯保健福祉部長(川島勝喜君) すみませんでした。分娩数でございますけれども、さんむ医療センターにおける過去3年間の分娩数でございます。  平成26年が151件、そのうち、山武市民の方が59件あります。  平成27年が196件、うち、市民の方が56件。  平成28年が251件、うち、市民の方が61件でございます。 50 ◯議長(越川 哲君) 市長。 51 ◯市長(椎名千収君) 私のほうから、地方創生の総合戦略とさんむ医療センターの産婦人科のことについて、もうちょっと御説明させていただきたいと思います。  石川議員、御質問いただきましたように、市としては、まち・ひと・しごと創生総合戦略、大変しっかりと取り組んでまいりました。その中で、この子育て環境を整えるという意味で、当時、郡内に1名しかいなくなってしまいましたものですから、その状況の中で、急を要するということで、千葉大学の産婦人科、亀田病院の館山にありますファミリークリニックの院長先生、その他とのお話し合いをする中で、1つのシステムを組んで、この地域の産婦人科を何とか確保できないかという形を提案をいたしまして、国のほうとの調整に入りました。  しかしながら、部長から答弁を申し上げましたように、国のほうでは、地方創生にはなかなかそぐわない、これは厚生労働省がやるべき問題だということで、取り上げていただけなかったということがございます。  ですが、市にとりまして、あるいは、山武郡全体にとりまして、産婦人科の確保は大変重要な問題でございましたので、その後もしっかりとファミリークリニックの院長先生とのお話を続けさせていただく中で、現在、総合医であり、産婦人科医という先生を送っていただいて、若い先生でありますけれども、前からいらっしゃる産婦人科の先生と、今、自治医大の先生と3人でございますが、しっかりとチームを組んでやっていただいているということでございます。  ただ、産婦人科医の確保ということは、これからも非常に難しい問題でありますので、さんむ医療センターの根本的な問題であります、内科医をどのように確保していくかということとあわせて、どのような方向性をつけていくかという中では、山武市独自の産婦人科のあり方をこれからも模索をしていかなければいけないと考えてございます。
     地方創生の中では、なかなか取り上げていただけませんでしたけれども、考え方としては、私は、これこそ地方創生の本筋ではないのかという思いで、国のほうには提案をさせていただいたということでございます。 52 ◯議長(越川 哲君) 石川議員。 53 ◯2番(石川和久君) 今の中で1つ御質問があるんですけれども、地方創生の中で取り組む事業でないということで、国のほうでされたときに、地方創生に合うような事業を考えたといったことはあったんでしょうか。 54 ◯議長(越川 哲君) 市長。 55 ◯市長(椎名千収君) 担当のほうでは、大分いろいろと国のほうと折衝していただいたんですが、なかなか、当時というか、地方創生の考え方、どういった事業が地方創生にふさわしいのかということについての私どもの理解も足りないんだろうと思いますが、なぜ取り上げてもらえないのかということについても、今でも私どもとしては、疑問を感じているところでありますけれども、これは国の考え方でありました。  その中で、いろいろ方策はないのかということは練りましたけれども、基本的には、厚生労働省の所管する部分だという縦割りを崩すことはできなかったということでございましたので、地方創生の枠の中では、なかなか思うようなプログラムにはならなかったということでございます。 56 ◯議長(越川 哲君) 石川議員。 57 ◯2番(石川和久君) 次の質問とかぶってきてしまうので、先に進めさせていただきたいと思います。  今までのお話を聞きますと、その経緯はよくわかりました。先ほどお話ししました子育て環境づくり、要は、相談窓口がたくさんあるということは、すばらしいことだと思っております。産科医の人数についても増やす、この地域に産科医が必要だといったことも、十分に理解したつもりでございます。  やはり、その中で、地方創生に先ほどの事業を入れる必要があったのか、新しくほかの事業を考えたほうがよかったんではないかなというところが、私の中で、1つ考えているところでございます。  さんむ医療センター産婦人科での分娩数も、年々、増加傾向にありますし、産科医の確保が、この件に関しては、成果が出ていることも、非常によくわかりました。  総合戦略の基本目標3、出産、子育て支援及び高齢者福祉の担い手を育てる力の創成の数値目標、合計特殊出生率がありますが、現状はどうでしょうか。 58 ◯議長(越川 哲君) 総務部長。 59 ◯総務部長(石橋和記君) 数値目標の合計特殊出生率でございますけれども、議員からお話がございますとおり、地方創生全体の推進によりまして、向上が図られていくものと考えております。  合計特殊出生率でございますけれども、これは15歳から49歳までの女性が一生に産む子どもの数と定義されておりまして、日本全体が現在、低位にあるような状態でございまして、原因は複合的なものであると考えております。  山武市の出生率でございますけれども、平成27年度時点では1.28となっておりまして、基準値、これは平成26年度でございますけれども、平成26年度、1.10から見ても、数値の上では若干でございますけれども、改善はされております。 60 ◯議長(越川 哲君) 石川議員。 61 ◯2番(石川和久君) 今の質問の中で、合計特殊出生率は、1.10から1.28、微増ですけれども、上がっているということですが、向上させるために、どのようなことを取り組んでおられるのかお伺いしたいと思います。 62 ◯議長(越川 哲君) 総務部長。 63 ◯総務部長(石橋和記君) 合計特殊出生率の向上に当たりましては、実際の子どもの数、出生数の確保が重要だと考えております。市では、出産しやすい環境づくりといたしまして、産科医の確保を行うとともに、地方創生に取り組む以前から、市内のこども園化の推進、高校生までの医療費助成、こども園等での第3子以降の無料化等、子育てしやすい環境づくりも、あわせて取り組んでいる状況でございます。  加えまして、地方創生に取り組む中では、若者世代の転出超過によりまして、20代、30代の女性が減少してきている状況が明らかになってきておりますので、成田空港をはじめとする地元の優良企業の紹介を含めまして、地元就業の促進による定住促進を図ることで、さらなる出生率の改善に努めていきたいと考えております。 64 ◯議長(越川 哲君) 石川議員。 65 ◯2番(石川和久君) 地方版総合戦略に位置づけられた事業には、先ほどもお話ししましたとおり、地方創生交付金が交付されております。我が山武市でも、オリパラ関連事業など、さまざまな事業に絡めて、展開をされていることと思います。  基本目標3、若い世代の結婚、出産、子育ての希望をかなえるといったところでは、先ほどでは、地方創生関連の交付金を使った事業はないとの答弁でございましたけれども、相談件数、産科医師の確保の2つの事業については、大変すばらしいものであると、私も思っております。  これからも少子化対策に重点を置くということであれば、私としては、交付金を活用した事業を多く取り組んでいただき、少子化対策の強化を図っていただきたいと思っております。  全国的に合計特殊出生率は、近年、微増傾向ではございますけれども、少子化を解消できるレベルではございません。やはり、総合計画の進行管理のもとに、今年度の状況を見て、課題をもう一度整理して、事業の見直しを行い、交付金を活用した事業をされたほうがよろしいのかと思いますが、いかがでしょうか。 66 ◯議長(越川 哲君) 総務部長。 67 ◯総務部長(石橋和記君) 今、議員御指摘のとおり、今後、関係課と調整をいたしながら、地方創生交付金の要件を満たすことができるような取り組みを、検討していきたいと考えております。 68 ◯議長(越川 哲君) 石川議員。 69 ◯2番(石川和久君) この総合戦略を見ても、山武市の取り組みたい方向性はよくわかります。ですが、ぜひ、若い世代の結婚、出産、子育ての希望をかなえるといったところにも、今後とも力を入れていただきたいと思います。  それでは、次の質問に移ります。  次に、不妊治療の助成について質問いたします。  まずはじめに、不妊治療について、市長はどのような見解をお持ちでしょうか。 70 ◯議長(越川 哲君) 市長。 71 ◯市長(椎名千収君) 不妊治療についての私の見解という御質問です。  正直申し上げます。不妊治療の問題について、私のところに、政策的な相談などといったことも、余り上がってきてないという中で、正直なところ、余り大きな関心をこれまで払ってきていないということが、実情でございます。 72 ◯議長(越川 哲君) 石川議員。 73 ◯2番(石川和久君) 関心がないということですけれども、そこだけ切り取ると、あれでございますが、今後、もう少し関心を持っていただきたいと思います。  晩婚化、晩産化が進む中、子どもが欲しいと思ったときに、なかなか授からない、子どもが欲しくても、なかなかできない、私もこの年代になって、こうした夫婦の悩みをよく耳にします。この手助けとなっているものが、不妊治療です。  国立社会保障・人口問題研究所が、平成27年に行った第15回出生動向基本調査によりますと、不妊を心配したことがある夫婦の割合は35%、夫婦の3組に1組が心配した経験があり、実際に不妊の検査や治療の経験がある夫婦は、全体で18.2%、6組に1組という割合でございます。このように不妊の心配をしたり、検査や治療経験のある夫婦の割合は、近年、増加傾向でございます。体外受精の件数は、年間39万件以上、こちらに関しても、近年、増加傾向にあります。  不妊治療には、健康保険が適用される一般的な不妊治療と、保険適用外となっている高度な生殖補助医療、いわゆる特定不妊治療がございます。特定不妊治療とは、体外受精や顕微授精を用いた治療で、1回当たりの医療費がおよそ30万円から50万円かかるとされております。一般的な不妊治療から特定不妊治療までの医療を受ければ、医療費の合計は100万円から200万円以上かかるとされております。  千葉県では、現在、体外受精や顕微授精など、保険適用がされない特定不妊治療に助成事業がございます。年間所得730万円未満の夫婦に、体外受精、顕微授精に対して、初回申請、40歳未満で、初回、30万円、2回目以降から15万円を6回、40歳以上で、3回までの助成をされております。  やはり、不妊治療というのは、精神的にも、身体的にも、大変なものはもちろんでございますけれども、多額な費用がかかるという現実から、その不妊治療の治療を諦めてしまう方が大勢いると聞いております。  ここで、先ほど部長のほうの答弁で、市の相談件数などはほとんどないというお話を、お聞きしました。しかし、この問題に関しては、一歩も踏み出せずに、悩まれている方は、これ以上にいらっしゃるかと思います。悩まれている方は、まず、病院などのホームページで調べて、いろいろな自分の地域の助成の状況だったり、いい病院はどこか、いろいろなことを調べてくるわけです。  まず、行政に相談される場合は、補助金の申請の仕方などが、ほとんどであると思います。山武市で窓口はあるのかもしれませんけれども、県のほうで、直接、問い合わせている方などもいるかと思います。もし、そこで、自分の住んでいる市が上乗せ助成など、補助金を出していることを知れば、もっと相談や治療を受けられる方がたくさんいると思います。そのような中、多くの自治体で、一般不妊治療に助成金や特定不妊治療の上乗せ助成を出しているところもございます。  先ほどのお話ですけれども、出生率を上げるためにも、このような助成も必要だと思いますけれども、この助成について、市はどのようにお考えでしょうか。 74 ◯議長(越川 哲君) 保健福祉部長。 75 ◯保健福祉部長(川島勝喜君) それでは、助成についてお答えいたします。  まずはじめに、一般不妊治療費の助成でございますけれども、これにつきましては、一部保険適用がありまして、1回の治療費が数千円から3万円程度で、特定不妊治療費と比較しますと、高額ではないことから、市としては、現在のところ、治療費の助成については考えておりません。  しかしながら、特定不妊治療の助成につきましては、先ほど申し上げたとおり、特定不妊治療費、1回当たり30万円から、多いところでは70万円ぐらい、高額のために、助成制度として、国が補助事業を行っておりまして、県が千葉県特定不妊治療費の助成事業として実施しているところでございます。県内では24の市町村で、県の助成が上乗せされているところでございます。  今回、議員から御提案がありました平成28年の第1回の定例会においても、また公明党の市川議員のほうからも提案がございました。山武市といたしましても、出生者数が減少している中で、市の少子化対策として、上乗せ助成については、今後は検討してまいりたいと考えております。 76 ◯議長(越川 哲君) 石川議員。 77 ◯2番(石川和久君) 前向きな答弁をありがとうございます。先ほどお話ししたように、不妊治療には、費用は100万円から200万円かかると言われております。なかなか言いづらいですけれども、県の助成では、足らないところも多々あると思います。だからこそ、経済的な負担を軽減するという意思で、決断していただきたいと思います。先ほど、相談件数が少ないということですけれども、少なければ、予算としても助成できる範囲ではないでしょうか。  先ほどの総合戦略の質問の中で、合計特殊出生率を上げる施策について、お話をさせていただきました。私は、不妊治療費の助成は有効だと考えております。ぜひ来年度から総合戦略に盛り込み、地方創生の交付金を活用されて、取り組んでみてはいかがでしょうか。 78 ◯議長(越川 哲君) 市長。 79 ◯市長(椎名千収君) 御提案ありがとうございます。相談件数が非常に少ないという問題も、今回、打ち合わせの中で、いろいろと話し合いをさせていただきました。  子どもを産む環境という中で、不妊治療ということも、大きな問題だという御指摘であります。総合戦略ですと、どうしても国のほうとの話し合いの中で、これが認められないといけないということがございますので、例えば産婦人科の確保についても、国のほうは、これは全然合わないというようなことで、門前払いを食らいましたので、どのような形で、組み立てをしたら、議員御指摘のような総合戦略の枠組みの中で、取り組めるかということは、これからちょっと検討させていただきたいと思います。  今日御質問をいただいた中で、例えば、市役所に、お悩みの方が、どういうふうにしたら、不妊の御相談に来られるのかということについても、まだまだ工夫をする余地があるのかなというふうにも思いますので、それも子育て、子どもを産む環境を整えるという意味で、いろいろ考えなければいけないと思いますので、これからの課題として、今日は御提案をしっかりと承りました。ありがとうございました。 80 ◯議長(越川 哲君) 石川議員。 81 ◯2番(石川和久君) 地方創生交付金を取り入れられるかどうか、いろいろあると思います。取り入れている自治体もあると聞いております。そして、取り入れて、市独自で上乗せ助成などを行えば、まず、そこで、相談件数は増えると私は思っております。ぜひ、今後とも取り組んでいただけるように、前向きに検討していただきますようお願い申し上げます。こちらは要望とさせていただきます。よろしくお願いします。  少子化対策について、質問させていただきました。これからも、結婚、出産、子育てをしたいと思っていただける施策を考えて、取り組んでいただきたいと思います。 82 ◯議長(越川 哲君) ここで、暫時休憩いたします。再開は午前11時5分といたします。              (休憩 午前10時51分)              (再開 午前11時02分) 83 ◯議長(越川 哲君) 再開いたします。休憩前に引き続き会議を開きます。  保健福祉部長。 84 ◯保健福祉部長(川島勝喜君) 先ほど、さんむ医療センターについての答弁の中で、開院までの今後の流れという中で、設計段階におきまして、基本設計を基本計画、実施設計を実施計画と答弁してしまいましたので、訂正させていただきます。 85 ◯議長(越川 哲君) 石川議員。 86 ◯2番(石川和久君) ありがとうございました。  次に、農業施策についての質問に移りたいと思います。  農林水産省統計部調査によると、全国の農業就業人口は、平成28年、192万2,000人、うち基幹的農業従事者は158万6,000人となっており、65歳以上の割合が65%、平均年齢66.8歳という数値が出ております。  過去の統計から見ても、全国的に農業者の減少と高齢化が進んでおります。こうした中、農家の跡継ぎに加え、農家外からも、意欲ある若者など、幅広い層の新規就農希望者に対して、支援を行い、新規就農者の確保、育成を図ることは、山武市の農業がこれから発展するためには、不可欠だと考えております。  まずはじめに、我が市の農業就業人口をお伺いします。 87 ◯議長(越川 哲君) 経済環境部長。 88 ◯経済環境部長(田上和弘君) 2015年農林業センサスによりますと、山武市における農家数は2,409世帯で、そのうち、販売農家数は1,801世帯、販売農家の農業従事者数は4,605人となっております。 89 ◯議長(越川 哲君) 石川議員。 90 ◯2番(石川和久君) 次に、近年の新規就農者の人数と、うち、新規自営農業就農者、新規雇用就農者、新規参入者の人数をお伺いします。 91 ◯議長(越川 哲君) 経済環境部長。 92 ◯経済環境部長(田上和弘君) 直近3年の新規就農者の状況でございますが、2018年度は、新規就農者数、13人、そのうち、新規自営農業就農者が2人、新規雇用就農者5人、新規参入者6人です。  平成27年度は、新規就農者数25人、うち、新規自営農業就農者7人、新規雇用就農者10人、新規参入者8人。  平成28年度は、新規就農者数20人、うち、新規自営農業就農者6人、新規雇用就農者4人、新規参入者10人でした。 93 ◯議長(越川 哲君) 石川議員。 94 ◯2番(石川和久君) 今、平成26年度からお答えしていただけると、わかりやすかったんですけれども、大丈夫です。  間、平成27年度は多いですけれども、あとは、横ばいといったところでございましょうか。このような新規雇用就農者や参入者の確保・育成のために、市はどのような施策をされておられるでしょうか。 95 ◯議長(越川 哲君) 経済環境部長。 96 ◯経済環境部長(田上和弘君) 新規就農者の確保対策としましては、市の経営再開マスタープランに、新規就農者を地域の農業の担い手として位置づけることで、独立して、新規就農する45歳未満の農業者に、給付金を年間150万円、夫婦共同経営の場合は225万円を、最長5年間給付して、事業経営を支援しております。 97 ◯議長(越川 哲君) 石川議員。 98 ◯2番(石川和久君) 次に、後継者の育成についてですけれども、後継者ということは、新規自営農業就農者、2名、7名、6名と、年々と、いらっしゃいますけれども、後継者の育成についても、どのような施策をされておられますでしょうか。 99 ◯議長(越川 哲君) 経済環境部長。 100 ◯経済環境部長(田上和弘君) まず、後継者対策の1つとして、これは全体の後継者になりますけれども、若手農業者で構成される山武市農業研究会が、農業技術及び経営の向上を目指し、地域の農業の担い手として、活動していることに対しまして、自立経営農業の育成と山武市の農業の発展に寄与するものと捉えて、活動費の一部を助成してございます。  これ以外の対策といたしましては、認定農業者の育成を推進しています。認定農業者になりますと、経営改善に必要な農業用機械の購入や施設整備に対して、支援を受けることができるようになっております。  また、市では、認定農業者を含めました地域の担い手農家に、地域中間管理事業を活用した農用地の集積を推進してございます。  なお、親世代が経営主であっても、家族経営協定を締結することで、後継者は、経営主と共同で、認定農業者の申請をすることができますので、後継者のやる気と自信を持っていただくなどの理由からも、この家族経営協定の締結についても、あわせて推進しているところでございます。 101 ◯議長(越川 哲君) 石川議員。 102 ◯2番(石川和久君) 私も、山武市の基幹産業は農業だと思っております。これからの農業の発展のために、引き続き、取り組んでいただきますようにお願い申し上げます。  この質問には、関連質問がございますので、よろしくお願いいたします。  次に、空港問題について質問いたします。  成田空港は、アジアの熾烈な空港間競争の中にあることや、LCCの大幅な増加などで、夜間発着枠が満杯であることで、今後はより利便性の高いダイヤの設定が求められております。  そのような状況の中、成田空港の更なる機能強化案が提示され、成田空港の機能強化に関する説明会が、昨年から行われてきました。そして、地域住民や9市町から、夜間飛行制限の緩和の見直し、集落分断の解消、航空機落下物対策、空港周辺地域の地域づくりについてなどの要望・要請を反映させた成田空港の更なる機能強化に関する見直し案が示され、6月の全員協議会で、私たちに御説明がございました。私は、この見直し案については、漠然とし過ぎて、この見直し案は、住民の方々が納得するものかどうか、疑問に思ってしまいました。  そこで、質問ですが、この成田空港の更なる機能強化に関する見直し案について、市の見解と対策について伺います。
    103 ◯議長(越川 哲君) 総務部長。 104 ◯総務部長(石橋和記君) まず、見直し案でございますけれども、6月12日の成田空港に関する四者協議会において示された見直し案の主な点でございますが、関係市町の住民説明会で異論の多かった夜間飛行制限の緩和についてでございます。  当初、飛行機が離着陸しない時間帯を、午前1時から5時までの4時間にしたいとの提案でございましたが、見直し案につきましては、飛行経路下における静寂時間を6時間確保する案として、C滑走路供用後と供用までの当面の間の運用ごとに分けて、提案がございました。  C滑走路供用後は、滑走路ごとに、5時から23時までの運用と、6時半から0時半までの運用とするスライド方式を取り入れること。  また、C滑走路供用までの当面の間は、A滑走路の運航のみ、夜間1時間延長して、24時までとしたいとの提案でございました。 105 ◯議長(越川 哲君) 市長。 106 ◯市長(椎名千収君) 私のほうからも少し付け加えますが、国やNAAから、空港の競争力確保と住民の生活環境の保全の両立を図るために考えた方策が、スライド方式でございます。ほかの空港での実績もあるというような御説明もいただきました。  実際の運用につきまして、順調に運用を図れるように、その調査研究が必要なんだろうと感じたところでございますが、山武市にとりまして、最大の関心というのは、当面の間のA滑走路の運航時間延長というところだと思います。  この点につきましては、今後の事業の進め方を踏まえての提案と受けとめましたけれども、A滑走路の航路下の皆様方に対しての説明というものは、まだまだ不十分だろうと思います。今まで四者協、その他でも受けている説明というのは、C滑走路ができた後は、こうなりますという説明はたくさんございますが、C滑走路ができるのは、いつになるかわからない、10年ぐらいかかるんだろうと思いますが、その間は、実際にA滑走路の下の皆様方の負担は増えることは、間違いないところであって、逆にB滑走路のほうは、負担が軽減されます。  この当面の間の説明というものが、まだまだ不十分ですし、私は、その説明をしっかりいただかなければいけないと思いますことと、その間の対応というものも、それなりのものが、これから必要なんだろうと感じているところでございます。 107 ◯議長(越川 哲君) 石川議員。 108 ◯2番(石川和久君) 次の質問ですが、見直し案が示されてからのほかの9市町の現状と対策はどうか、お伺いいたします。 109 ◯議長(越川 哲君) 総務部長。 110 ◯総務部長(石橋和記君) 9市町のうち、住民説明会の開催を予定していますのは、本市のほかに、成田市、多古町、芝山町、横芝光町の4市町と伺っております。現在は、四者協議会で、今後取り組むこととした確認書に沿って、実務作業が進められております。  地域住民の説明については、成田市などの騒音対策協議会や住居移転等が見込まれる地域において、団体や地域の求めに応じて行っていると伺っております。 111 ◯議長(越川 哲君) 石川議員。 112 ◯2番(石川和久君) その中で、山武市の今後の流れについてお伺いいたします。 113 ◯議長(越川 哲君) 総務部長。 114 ◯総務部長(石橋和記君) 山武市におきましては、A滑走路の航路下にあって、騒音の影響は、広い範囲で、確実に増すとともに、横芝光町の行政界周辺では、C滑走路の騒音についても、影響が見込まれております。  引き続き、関係機関との意見交換や実務作業の中で、環境対策の線引きや内容、また地域共生策などが、もう少し具体的に示されてから、住民説明会を予定したいと考えております。 115 ◯議長(越川 哲君) 石川議員。 116 ◯2番(石川和久君) この質問には関連質問がございますので、よろしくお願いいたします。  次に、松尾にぎわい処について、質問させていただきます。  この問題については、ほかの議員からも、たびたび質問されております。全員協議会で、厳しい意見など、たくさん出ております。  閉店してからは、9月で、1年近いでしょうか。焦って、事業を始めても、また持続できなければと考えて、慎重になっておられることはよくわかりますが、もう1年が経つわけでございます。その間、ほかの議員からも質問されてきましたが、毎回同じような答弁をされているような気がしました。  6月議会でも、並木一寅議員から質問がございました。あれから3カ月が経過しましたが、市はどのような対策をとられてきましたでしょうか。 117 ◯議長(越川 哲君) 経済環境部長。 118 ◯経済環境部長(田上和弘君) 松尾にぎわい処につきましては、関係部署で視察なども行い、検討してまいりましたが、これまでのように、にぎわい処の事業を進めることは難しいということで、しばらくの間は指定管理者を置かずに、松尾にぎわい処を利用したい人を募集して、物品や飲食物の提供、販売、展示会やイベントなどに利用してもらうこととしまして、市の事業にかかわっている企業などに声をかけ、検討をいただくとともに、その間、利用希望のあった団体から、事業内容の聞き取りを行いまして、松尾地区のにぎわいにつながる事業を検討してきたところでございます。 119 ◯議長(越川 哲君) 石川議員。 120 ◯2番(石川和久君) 検討されてきたということで、いろいろとお話をお伺いしました。  その中で、具体的にどのように情報収集や検討をされたのかお聞かせいただきたいと思います。 121 ◯議長(越川 哲君) 経済環境部長。 122 ◯経済環境部長(田上和弘君) どのようにということにつきましては、職員間で、いろいろと検討しながら、視察等も行い、また、周辺の関係する企業等に検討もかけていた、また、希望する団体等からも調査をしてきたというところでございます。  そういう中で、松尾にぎわい処の事業案といたしましては、地域の食材を使った食事の提供や物販、ワークショップ等を実施するコミュニティカフェ、スリランカの食材や物産等の販売が具体的に検討されてきたところでございます。  この事業案の中で、地域の食材を使った食事の提供にあっては、施設規模などが実施したい事業のイメージに合わず、将来的展望が見出せないということで、そういうような検討の結果になったものもございます。  また、スリランカに製造工場のある国内ブランドの商品の販売という企画が検討されまして、具体的な松尾にぎわい処での販売方法や経費などの課題について、事業主体及びメーカーとの協議を進めてきたという事業もございました。この検討状況により、今まで時間を要してきたところでございますけれども、結果としましては、経費等の問題から、この企画は断念することになったというところでございます。 123 ◯議長(越川 哲君) 石川議員。 124 ◯2番(石川和久君) 今、さまざまな検討をされてきたという答弁をいただきました。  質問が逆になってしまうかもしれませんが、毎回、御質問で答弁されるときに、公民館との相乗効果を上げる事業、持続可能な事業と、よく答弁されてきましたけれども、1年間経って、市の考える公民館との相乗効果を上げる事業、持続可能な事業とは、どのようなものか。答弁が似ているようなものになるかもしれませんけれども、お願いいたします。 125 ◯議長(越川 哲君) 経済環境部長。 126 ◯経済環境部長(田上和弘君) まず、地域の皆様が、公民館という施設を、実際に使用許可等を出して使うというまでもなく、気軽に集まれる憩いの場ということを1つ考えております。  また、公民館の附帯施設のように、公民館や学童クラブの利用者にとって必要なもの、例えば、簡単に言いますと、売店や休憩所などといったサービスが提供できるなど、また利用者に役に立つ施設ということを、まず1つ考えているというところです。  継続できる事業というのは、具体的にこうというものはありませんが、継続できるように、ちゃんと企画をされている事業ということで、その部分を考えていきたいということで考えております。 127 ◯議長(越川 哲君) 石川議員。 128 ◯2番(石川和久君) 前回、ポスターやホームページなどで、使用者を募集されるとのことでしたけれども、募集はされましたでしょうか、お伺いいたします。 129 ◯議長(越川 哲君) 経済環境部長。 130 ◯経済環境部長(田上和弘君) 松尾にぎわい処の利用許可につきましては、今月の22日を申請期限といたしまして、市役所や出張所、公民館などにポスターを掲示するとともに、市のホームページによりまして、利用者の募集を現在かけているところでございます。  もう既に検討してきました団体が、利用申請の準備をしているという話も聞いてございますけれども、今回の応募者の中から、最も松尾地域のにぎわい創出にふさわしい事業を選定してまいりたいと考えてございます。 131 ◯議長(越川 哲君) 石川議員。 132 ◯2番(石川和久君) 今後いろいろな応募が多方面からあると思いますけれども、やはり、松尾地区の方に対しての配慮が非常に大切だと思っております。選定する際は、ぜひ、その辺もしっかりと考えていただいて、取り組んでいただきたいと思います。  次に、山武市で購入された備品等が残っておりますけれども、その今後の使い方、その辺についてもお伺いしたいと思います。 133 ◯議長(越川 哲君) 経済環境部長。 134 ◯経済環境部長(田上和弘君) 確かに松尾にぎわい処には、冷蔵庫など、施設に整備した備品がございます。それにつきましては、現在、松尾にぎわい処を利用したい人を募集している段階でございますので、まだ整理等をしているというところではございません。既存施設での活用あるいは、売却も含めまして、利用内容も含めた方向性が見えてきた段階で、整理をしていきたいと考えてございます。 135 ◯議長(越川 哲君) 石川議員。 136 ◯2番(石川和久君) そうですね。検討されていることと思いますけれども、市で購入された備品が、必ず無駄にならないように、今後とも取り組んでいただきたいと思います。  今回は、少し前に進んだ答弁をいただけましたので、安心いたしました。この件は、スピード感を持ちながら、なおかつ、慎重に取り組んでいかなければならない、非常に難しい問題でございますけれども、1日も早く、にぎわい処を創出できるように、これからも、また引き続き頑張っていただきたいと思います。  今後のさらなる発展に御期待しまして、質問を終わりにしたいと思います。これで、私の代表質問を終わりにします。 137 ◯議長(越川 哲君) 以上でさんむ21、石川和久議員の代表質問を終わります。  次に、代表質問に対する関連質問を許します。  関連質問はありませんか。  小野崎正喜議員、御登壇願います。 138 ◯6番(小野崎正喜君) おはようございます。議席6番、会派さんむ21、小野崎であります。石川議員の代表質問に関連して、質問させていただきます。明確な御答弁のほどよろしくお願いいたします。  最初に、農業施策について、関連質問させていただきます。  ちまたでは、実りの秋を迎え、稲作農家にとって、最も重要な収穫の時期に入りました。役所までの道中も、日に日に田から稲が消えてまいります。しかしながら、ここ数日は、時折、雨が降ったりと、農家の皆さんも天候には太刀打ちできず、じくじたる思いで、空を眺めていることでしょう。  自然相手である農業は、その年の天候などで、大きく収益が変わり、時には、台風などの自然災害により、農作物はもちろん、農業資機材の損害などにより、大きく収入減となる場合も、多々あります。  何らかの理由による農業従事者の離農の話はよく伺いますが、就農の話は、余り耳にすることがありません。家業による後継者ならまだしも、新規の就農は、大きな資本と農地の確保が必要であり、新規就農で生計を立てていくことは、本当に難しいと思われます。そこで、何点かお伺いいたします。  さきの石川議員の質問で、新規就農者について、就農人口等、御答弁がございましたが、新規就農者支援についての現状はどうなのかお伺いいたします。 139 ◯議長(越川 哲君) 経済環境部長。 140 ◯経済環境部長(田上和弘君) 直近3年間の新規就農者への青年就農給付金の給付状況でお答えをさせていただきたいと思います。  はじめに、平成26年度の給付対象者数ですけれども、23人で、給付額合計は2,475万円でした。  平成27年度は、対象者26人に、合計3,037万5,000円を給付しました。  平成28年度は、27人に、3,262万5,000円の給付をしてございます。  なお、この給付金につきましては、全額、国費で賄われております。  山武市においては、給付金の受給者で、農業経営をやめてしまった人というのは、現在のところ、1人もおりません。  また、給付金の給付要件を満たすことができなくなり、給付を停止した農業者の方が2人ほどございましたが、この2人につきましては、給付がなくなった後も、農業経営を継続しているという状況でございます。  以上です。 141 ◯議長(越川 哲君) 小野崎議員。 142 ◯6番(小野崎正喜君) 確認させていただきますけれども、そうしたら、給付をされている方々について、就農された方で、離農された方はいらっしゃらないということで捉えてよろしいですか。 143 ◯議長(越川 哲君) 経済環境部長。 144 ◯経済環境部長(田上和弘君) この給付金を受給している方たちの中で、離農した方はいらっしゃらないというところでございます。 145 ◯議長(越川 哲君) 小野崎議員。 146 ◯6番(小野崎正喜君) ということは、平成26年、23人、平成27年、26人、平成28年、27人ということで、平成26年から平成27年にかけては3人、平成27年から平成28年にかけは、1人しか給付を受けていないということで捉えてよろしいでしょうか。 147 ◯議長(越川 哲君) 経済環境部長。 148 ◯経済環境部長(田上和弘君) この人数については、この給付には、単身の方と夫婦の方の給付対象となっているところでございます。  その方たちに、給付が終わった方がいて、また、あと新しく新規で入る方がいるという中での数字の入り繰りもございます。そういう中では、実際にはこの数字で1人ということではございません。 149 ◯議長(越川 哲君) 小野崎議員。 150 ◯6番(小野崎正喜君) その現状を踏まえて、今後の市の方針はどうなのかお伺いします。 151 ◯議長(越川 哲君) 経済環境部長。 152 ◯経済環境部長(田上和弘君) 農業者人口が減少する中、遊休農地を解消し、これらの山武市の農業を持続、発展させていくためには、新規就農者の参入は欠かせないものと考えているところでございます。  市では、新規就農者を含む農業後継者の農業経営の向上と安定を図るために、千葉県山武農業事務所またはJA山武郡市など、関係機関と連携して、指導・育成を強化して、山武市の農業の担い手として、成長していただきたいと考えているところでございます。  また、担い手が効率よく農業経営ができるように、農地中間管理事業を活用した担い手への農用地の集積や農業基盤の整備を推進していきたいと考えているところでございます。 153 ◯議長(越川 哲君) 小野崎議員。 154 ◯6番(小野崎正喜君) 農業後継者の現状について、先ほど石川議員のほうの質問から、現状と対策について伺いましたが、確かに新規就農支援も必要な部分であるかと思いますけれども、諸事情を考えますと、最近、もっと後継者育成に力を入れていったほうがいいんではないかという部分が感じられます。そろそろ方向転換を少し考えていくべき時期なのかなと考えますので、これは、担当課で、また、いろいろ考えていっていただきたい部分でございます。  本市にとっても、例外ではなく、懸念されている農業従事者の高齢化や後継者の不足等により、先ほども御答弁の中でありました農地中間管理機構です。全国的に、農地中間管理機構への貸し付けが増加される見込みになっているかと思います。その際、基盤整備が十分に行われていない農地については、担い手が借り受けないおそれがあるため、本年5月に、土地改良法が改正されました。  その事業の内容はどのようなものなのか、また、市はその法改正を受け、どのように捉え、どのように考えているのかお伺いしたいと思います。 155 ◯議長(越川 哲君) 経済環境部長。 156 ◯経済環境部長(田上和弘君) 国は、農用地の利用集積の促進、防災・減災対策の強化等に資するよう、土地改良制度の仕組みを見直すことが必要と考えまして、本年5月26日に、土地改良法等の一部を改正する法律を公布しました。  この改正により、農用地の利用の集積の促進に関する措置としまして、農地中間管理機構が借り入れている農地について、農業者からの申請によらずに、都道府県が、都道府県営事業としまして、農業者の費用負担や同意を求めずに、基盤整備事業を実施できる制度が創設されたというところでございます。  この新しく創設された制度では、現行の圃場整備事業で、事業費の負担割合が、国50%、県27.5%、市町村10%、農業者12.5%となっているものが、国62.5%、県27.5%、市町村10%となり、農業者の負担はないものとなっております。  山武市の農業発展のためには、担い手への農用地の集積・集約化が、極めて重要と捉えております。今後、高齢者の進展に伴う耕作放棄地の増加を防ぐためにも、担い手への農用地の集積・集約化を加速化し、農地中間管理機構と圃場整備事業の連携を進め、農業者から申請、同意、費用負担によらず実施できる、この制度はとても有効な施策だと考えてございます。
    157 ◯議長(越川 哲君) 小野崎議員。 158 ◯6番(小野崎正喜君) 端的で結構です、その法改正による土地改良事業の要件、わかりましたら、お教えください。 159 ◯議長(越川 哲君) 経済環境部長。 160 ◯経済環境部長(田上和弘君) 具体的な機構関連事業の要件としましては、5つの要件がございます。  1つは、農業対象農地の全てについて、農地中間管理権が設定されていること。  2つ目は、各団地、団地とは農業機械作業を中断しないで、継続させることができる農用地の集まりのことでございますが、これの合計面積、事業実施範囲になりますけれども、これが平場で10ヘクタール以上、中山間では5ヘクタール以上あり、かつ、各団地が平場で1ヘクタール以上、中山間地域は0.5ヘクタール以上の連坦化することとなっております。  本市の場合は、平場に当たるというものでございます。  3つ目は、農地中間管理機構の借入期間が、事業計画の告示日から15年以上であること。  4つ目は、本事業の実施により、事業対象農地の8割以上を、事業完了後5年以内に、担い手に集団化するということ。  5つ目は、本事業の実施によりまして、事業完了後5年以内の事業対象地域の販売額が20%以上向上、または、生産コストを20%以上削減すること。  以上のようなことが、この機構関連事業における要件となってございます。 161 ◯議長(越川 哲君) 小野崎議員。 162 ◯6番(小野崎正喜君) 5月ですか、その法改正があって、国の法改正を受け、県では、早くも若干の動きがあるように、ちょっとうわさで聞いております。市は、どの程度把握しているのかお伺いいたします。 163 ◯議長(越川 哲君) 経済環境部長。 164 ◯経済環境部長(田上和弘君) 法改正の公布日から、6カ月以内の秋ごろ以降を目安に、法律は施行されるということから、国においては、今年度が、機構関連事業の創設年度ということで、予算確保に向けて、注力している状況でありまして、要綱、要領の策定中と聞いてございます。  県においても、事業実施地区の掘り起こしに向けて、採択年度の近い地区や本事業活用のめどのある地区を対象に、具体的に検証することとしまして、今、準備を進めている状況だと聞いてございます。 165 ◯議長(越川 哲君) 小野崎議員。 166 ◯6番(小野崎正喜君) そのような県の動きを受け、山武市ではどのようにしていくのかお伺いします。 167 ◯議長(越川 哲君) 経済環境部長。 168 ◯経済環境部長(田上和弘君) まだ施行前で、国も県も作業をしているという中では、国や県の動向、また、今後の具体的な事務手続を注視しまして、農業者からの意向を的確に捉え、積極的に県及び中間管理機構と協議をして、将来の山武市の農業を発展させるため、この担い手への農地利用の集積・集約化を推進してまいりたいと考えてございます。 169 ◯議長(越川 哲君) 小野崎議員。 170 ◯6番(小野崎正喜君) この法改正は、今後、高齢化の進行に伴い、農地中間管理機構への貸し付けが増加する見込みであり、その際、基盤整備が十分に行われてない農地については、借り手が借り受けないおそれがあるため、先ほども申し上げましたが、なされました。  この山武市にとっても、例外ではありません。この事業への取り組みは、確かに市の負担もありますが、結果として、担い手への農地の集積・集約化を図れる事業であり、今後の山武市のためにも、ぜひ市の担当課が主導して、推し進めていただきたいなと思います。関係職員の皆さん、本当に大変かとは思いますが、このことを要望し、農業施策についての質問を終わります。  次に、空港問題について質問させていただきます。  これも先ほど石川議員からの質問の御答弁にございました。成田空港の更なる機能強化についてですが、昨年9月に提案され、四者協議会にて、住民への説明合意のもと、周辺市町において、説明会が行われてまいりましたが、その意見を踏まえ、追加、変更、修正され、新たな機能強化案が、本年6月に提案されました。  今まで幾度となく、空港の機能強化について、平成22年の離発着枠増大から、平成25年のカーフューの弾力的運用など、さまざまな課題、問題を残しつつも、半ば強引に推し進められてきました。そして、今回の更なる機能強化についての提案です。  そこで、伺います。新たな機能強化案をもって、本年6月に開催された四者協議会ですが、その内容はどのようなものだったのかお伺いいたします。 171 ◯議長(越川 哲君) 総務部長。 172 ◯総務部長(石橋和記君) 石川議員の代表質問でもお答えいたしましたが、昨年9月に開催された四者協議会で提案のあった内容のうち、関係市町の住民説明会で、特に意見の多かった夜間飛行制限についての見直しが、主な点でございました。  国、NAAから示されたスライド方式による運航案は、C滑走路の供用後でないと、成立しないことから、それまでの当面の間の運用と分けて、提案がございました。  あわせまして、新たな騒音対策区域の設定に係る基本的な考え方や、A滑走路の騒音対策区域は現状維持とすること、深夜・早朝に運航する航空機は低騒音機に限ること、寝室への内窓の設置は家族の人数を考慮するとともに、対象世帯の施工は、A滑走路の区域において、先行的に実施すること、空港周辺地域の振興策の方向性を掲げた基本プランを策定していくことが示されております。 173 ◯議長(越川 哲君) 小野崎議員。 174 ◯6番(小野崎正喜君) 今、御答弁にもございましたが、時間です。当初、朝5時から翌日の1時までの20時間を飛ばすと、4時間しかなかったわけです。  今回出されたものが、今度は朝6時から12時までの6時間ということで、2時間延長されたんですが、平成25年のカーフューの弾力的運用のときも、そうだったんですが、最初に打ち出した案というのは、もっと飛行時間が長かったんです。最終的に四者協議会等、各会議の落としどころとして出してきた案が、今までのカーフューの弾力的運用時間だったわけです。  今回、やはり、最初に大きな時間を打ち出してと。次に、四者協議会でいろいろな意見があった中で、ここを落としどころにして出してきた案が、この6時から12時までなのかなというふうに感じております。  以前にも質問で、なし崩し的だという話をさせていただいたことがあったんですが、もしかしたら、成田空港が、企業として、24時間空港を目指しているのであれば、この次の機能強化案で、24時間空港にしたい。だけれども、いろいろな協議のもとで、もう2時間延長というような可能性も、どんどん、どんどん出てくると思っております。  これは、企業、県、国との信頼関係の中で、やはり、いろいろな住民説明を受けながら、協議していっていただきたいと思うところなんですが、市長は、四者協議会で、市として、どのような意見や要望を述べられたのかお伺いいたします。 175 ◯議長(越川 哲君) 市長。 176 ◯市長(椎名千収君) 四者協の中では、発言の機会は大変少ないんでありますけれども、最終的な最後の四者協の中で、私のほうから発言を求めましたことは、四者協の4者の9分の1という私の立場になります。  四者協の中の各首長が、どのような立場で、四者協に出席しているのかということについて、四者協の雰囲気というか、国、県、NAAについては、当然のことながら……。県はその間にあるかもしれませんが、国、NAAについては、当然のことながら、機能強化を積極的に進めていくという立場にあると思います。  それに対して、県が本来、四者協を主催しているわけですから、県がしっかりと考え方を出さなければいけないんではないかという発言は、昨年の四者協では強く申し上げました。  最後の四者協の中で、私が申し上げましたことは、我々首長の立場というのは、当然、住民の声をしっかりと持って、四者協に臨んでいるんだから、我々の立場は住民の代表ですよということで、どちらかというと、四者協の全体合意をとりたいという中でも、地域の声から機能強化をしてほしいような雰囲気がなきにしもあらずです。  ですが、自分の置かれた立場は、もちろん、地域の振興など、いろいろなこともあるかもしれませんが、そういったこととともに、住民の声をしっかりとここに届けるという立場にあるということを、明確にお話をさせていただいたところでございます。 177 ◯議長(越川 哲君) 小野崎議員。 178 ◯6番(小野崎正喜君) その四者協議会で、NAAが示された成田空港の更なる機能強化に当たっての環境対策、地域共生策の基本的な考え方、今のところ、案ですが、A滑走路において、夜間飛行制限の緩和を先行実施し、そのための防音対策を先行実施したいとあるが、それ以外のほとんどは、全て語尾に「検討する」、「協議する」という曖昧さを残す文章で、締めくくられております。  そのNAAの今現在のことなんでしょうけれども、そのNAAの基本的な考え方について、市長はどのように考えているのかお伺いいたします。 179 ◯議長(越川 哲君) 市長。 180 ◯市長(椎名千収君) 四者協議会では、今まで行った住民説明会での意見や周辺市町の要請を受けて、NAAが国と再検討した結果を見直し案にまとめ、改めて提示したもので、関係市町も住民へ説明することを了承して、確認書を交わしたものでございます。  「検討する」、「協議する」という表現につきましては、まさに基本的な考え方を示したものであって、騒音下の対策などの詳細については、今後さらなる協議が重ねられることを踏まえての表現と、基本的に私としては受け取ってございます。 181 ◯議長(越川 哲君) 小野崎議員。 182 ◯6番(小野崎正喜君) 今後、この進み方によっては、「検討する」、「協議する」という曖昧な言葉が逃げ道にならないようにしていただきたいなと思います。  更なる機能強化についての確認書を交わす際なんですが、9市町の中の他の周辺市町で、反対等の意見は出なかったのかお伺いいたします。 183 ◯議長(越川 哲君) 市長。 184 ◯市長(椎名千収君) 見直し案について、直接的に反対する意見というものは聞かれませんでした。 185 ◯議長(越川 哲君) 小野崎議員。 186 ◯6番(小野崎正喜君) 先ほど市長の御答弁の中でもあって、感じたことなんですが、いろいろな書類等、国、県、NAAから出されている今後の対応、検討結果、見直し案等に目を通すと、どうも機能強化ありきであって、住民の反対が多くあっても、進められていく。2020年のオリンピック・パラリンピック開催までを目途に進められているように感じるが、市はどのように捉えているのかお伺いします。 187 ◯議長(越川 哲君) 市長。 188 ◯市長(椎名千収君) 見直し案の説明や示された資料から、国やNAAが今回の提示内容で、是が非でもといいますか、機能強化の進展を図りたいという姿勢、あるいは、2020年のオリパラを強く意識しているということは、議員おっしゃるとおりだと思います。  市として、住民の理解を図るためには、将来を見据えた航路下の環境対策について、今回、特にAランの問題がございますし、もう一段踏み込んだ提示をいただく必要があると考えてございます。 189 ◯議長(越川 哲君) 小野崎議員。 190 ◯6番(小野崎正喜君) 市長の感じたことで結構なんですけれども、結局、この機能強化、夜間飛行制限の緩和は、一部の住民の反対があろうと、一部市町で反対意見が出ようと、進められてしまうのか、今現在、市長が感じている見解をお伺いします。 191 ◯議長(越川 哲君) 市長。 192 ◯市長(椎名千収君) 私の感じるというところでは、これは国の政策であり、進めていくというふうに感じてございます。 193 ◯議長(越川 哲君) 小野崎議員。 194 ◯6番(小野崎正喜君) そのような中、本年7月5日に、本柏区、本水深区有志の方々より、抗議、意見、質問等の文書が、市長宛てに出されておりますが、それを受けて、市はどのように考えているのかお伺いいたします。 195 ◯議長(越川 哲君) 総務部長。 196 ◯総務部長(石橋和記君) 本柏区、本水深区の有志10名の方から、四者協議会の結果を受けての17の項目の御意見、御質問をいただいております。  御質問の内容が多岐にわたっておりましたので、一部はNAAに確認をとりながらの作成となりましたが、7月19日付で回答させていただいております。  主な御意見といたしましては、機能強化によって、今回以上に騒音被害が増加するのであれば、断固反対する。市長は、地元の協議を拒否すべきではないかとの内容でございました。 197 ◯議長(越川 哲君) 小野崎議員。 198 ◯6番(小野崎正喜君) 私も、その意見の内容を確認させていただいておりますが、もっと真摯に対応を図ってほしいなということが、まず1点。これは、市だけではなくて、逆に、市のほうから、国、県、NAAに対しても、もっと真摯に対応を図るように伝えてほしいと思います。  市民からの窓口で、声を大にして言っても、なかなか通じない部分があるので、これは、市として、やはり、国、県、NAAへ、先ほども市長からの答弁にもありましたけれども、もっと真摯な対応を図っていただくように要望していただきたいと思います。  ここで、少し視点を変えて質問させていただきますが、市が航空機騒音や航空機に関する被害を受けていると考えているエリアと人口、市の人口の比率は、どの程度あるのかお伺いいたします。 199 ◯議長(越川 哲君) 総務部長。 200 ◯総務部長(石橋和記君) エリアといたしましては、現在、航空機騒音障害防止対策費交付金の交付対象地区となっております旧松尾町、旧蓮沼村のそれぞれ全域と、成東地区の木戸岡、木戸浜、原横地地区と考えております。  対象地区の人口でございますが、本年1月末現在で、1万4,734名、市の人口が5万3,328名ですので、比率としては27.6%に当たります。 201 ◯議長(越川 哲君) 小野崎議員。 202 ◯6番(小野崎正喜君) ということは、約3割弱の方々が、航空機騒音、航空機に関する被害を受けているということであるかと思います。  市では、大なり、小なり、どの地域に、どの程度騒音が発生しているのか、把握しているのかどうかお伺いいたします。 203 ◯議長(越川 哲君) 総務部長。 204 ◯総務部長(石橋和記君) 騒音測定局が、市内に8カ所ございます。これは、成田空港周辺地域共生財団によって、毎日の測定値がまとめられまして、翌日には、メールで速報データが送信されてきておりますので、把握をさせていただいております。 205 ◯議長(越川 哲君) 小野崎議員。 206 ◯6番(小野崎正喜君) それでは、騒防法区域外の騒音対策の現在の状況は、どうなのかお伺いいたします。 207 ◯議長(越川 哲君) 総務部長。 208 ◯総務部長(石橋和記君) 騒防法区域の枠を超えた市内の地区につきましては、成田空港周辺地域共生財団が指定した隣接地域において、住宅防音工事や冷暖房機器の設置及び更新工事がございます。  建築や居住の時期、対象工事等の諸条件によりますが、自己負担率は、対象となる工事費の負担金がないケースから20%までとなっております。  市の事業といたしましては、冷暖房機器設置に伴い発生する維持管理費の一部について、毎年、補助をさせていただいております。  騒音下の地区に対する事業といたしましては、航空機騒音障害防止対策費交付金を、交付対象の59地区へ、毎年、交付をさせていただいております。  また、平成26年度から3年間、第1種地域や隣接の地域に含まれない松尾・蓮沼地域の世帯を対象に、空調機器、エアコンでございますけれども、こちらの設置補助事業を行いまして、合計891台が設置されております。 209 ◯議長(越川 哲君) 小野崎議員。 210 ◯6番(小野崎正喜君) なかなか有効な策として、余り見えてないような現状があるかと思うんですが、市独自で、航空機騒音対策や航空機に対する被害対策、例えば、線引き外の地域に対して、もう少し考えていくべきだと思うんですが、その辺のほう、市がどう考えているのかお伺いいたします。 211 ◯議長(越川 哲君) 市長。 212 ◯市長(椎名千収君) 今回の機能強化について、先ほど四者協の御質問をいただいた中で、私の感じるところということで、御質問いただきましたけれども、意思決定機関としての、方針を決定していく機関としての四者協議会の仕組みからしても、四者協で機能強化の方向性をとめられるかということに関しては、なかなか難しいというふうに、自分としては考えます。  したがって、私の山武市の市長としてとるべき立場としては、やはり、そこから、今回もAランのカーフューそのものが緩和されていってしまいますので、そういったところでの住民の負担増がありますから、それについての対策はしっかりととるようにというところでの要求をしっかりとしていくというところでいかなければいけないと思ってございます。  今の御質問でございますけれども、今回、交付金が、Cランができる前に、現在、おおむね41億円ありますが、5割増しの60億円というようなことが、周辺地域への交付金として見込まれるということでございます。これが、どのように配分されるのかわかりませんけれども、増えることは間違いない。そういった中で、市としてとれる政策は考えていきたいと思ってございます。  線引きの見方や区域についての考え方についても変えていくことができないのかということについても、しっかりと私どもとしては、県、国、NAAに対して、要望というよりは、強く要求をしているところでございます。 213 ◯議長(越川 哲君) 小野崎議員。 214 ◯6番(小野崎正喜君) 今、交付金の話が出ましたけれども、結局、交付金も、その計算方法の中に、世帯割というものが入っていると思うんですが、最終的に、今、どんどん、どんどん人口が減っている中で、あえて騒音地域に引っ越して、そこに住みたいと言われる方も、なかなか少ない現状の中で、やはり、今、出されている交付金も、50年、100年という長いスパンの中では、徐々に削減されていくんではないかなという不安もあります。  それはちょっと置いておいて、基本プランを策定していくような条件も入っていたと思うんですけれども、先ほど答弁にもありました、県が取りまとめている空港周辺の地域づくりの基本プランの策定の進捗状況をお伺いいたします。 215 ◯議長(越川 哲君) 総務部長。
    216 ◯総務部長(石橋和記君) 空港周辺の地域づくりについては、千葉県が取りまとめ役となりまして、広域的な地域づくりの基本プランについて、9市町の意見や要望を確認しているところでございます。  市では、はにわ道をはじめとする道路整備、公共交通の整備、企業等の誘致、観光振興等について、要望、提案をしたところでございます。  現在は、千葉県の関係各課で協議、検討がなされている段階で、具体的な内容については、これからという状況ではございます。 217 ◯議長(越川 哲君) ここで、暫時休憩いたします。再開は午後1時10分といたします。              (休憩 午前11時57分)              (再開 午後 1時08分) 218 ◯議長(越川 哲君) 再開します。休憩前に引き続き会議を開きます。  経済環境部長。 219 ◯経済環境部長(田上和弘君) 先ほど石川議員の農業施策についての質問の新規就農者数などに対する答弁で、私は、平成26年度と言うべきところを、2018年度としてしまいました。正しくは平成26年度でございましたので、訂正しておわびを申し上げます。 220 ◯議長(越川 哲君) 小野崎議員。 221 ◯6番(小野崎正喜君) 機能強化についてなんですけれども、先ほどの話が続いているんですが、市独自で、もっと住民の意見を聴取するための対応を図るべきと思うんですが、どうでしょうか。 222 ◯議長(越川 哲君) 総務部長。 223 ◯総務部長(石橋和記君) 現在、関係機関との意見交換や実務作業を進めているところでございます。騒音対策の線引き案や地域共生策などが、もう少し明らかになった段階で、住民説明の機会を設けまして、御意見を伺いたいと考えております。 224 ◯議長(越川 哲君) 小野崎議員。 225 ◯6番(小野崎正喜君) 住民説明という意味もわかるんですけれども、今の段階では、もっと住民の方々を聴取する段階ではないのかなと思うんです。ぜひ、市独自で、もう少し住民の方々の意見を事細かく集約できるようにしていただきたいなと思います。  これもまた観点が違うんですが、山武市の場合、合併市であるがゆえ、職員の皆さんにも、空港問題に対して、捉え方に若干温度差があるように感じることは、私だけではないかと思います。  職員の皆さんに、空港問題に対する認識をもっと深めていただくべく、空港みらい対策室を中心とした、全庁を挙げての空港問題プロジェクトチームなり、そのようものを発足していただきたいと思っているんですが、市長の見解をお伺いしたいと思います。 226 ◯議長(越川 哲君) 市長。 227 ◯市長(椎名千収君) 御指摘、まず市長自身がもっと関心をしっかりと持てというお話が入っているというふうに受けとめなければいけないと思いますが、私といたしましても、この前の御質問にもありましたように、皆様の意見をしっかりと聞いていかなければいけないと思います。  プロジェクトチームというお話でございますが、成田空港につきましては、関連企業、空港施設、そのものを含めまして、経済的にも、生活環境的にも、山武市や市民に対して、及ぼす影響が大変大きいと、日常生活に関係していると考えてございます。  したがいまして、市政全般にわたって、成田空港との関連についての意識を高めなければいけないということでございますので、議員御指摘の御提案については、しっかりと考えていきたいと思います。  どちらかといいますと、まず、部長クラス、幹部職員で、プロジェクトといいますか……。まず、各部長に、そういう認識を持ってもらうということが、市政全般にわたって、空港関連のさまざまな考え方が、全ての施策に行きわたるんではないかと思いますので、幹部職員による定期的な研修会、例えば、空港に年に何回か訪れて、問題を把握をし、また、空港会社のお話を聞いてくるというようなことを、このプロジェクトチームという御提案の中で、少し考えさせていただければと思います。 228 ◯議長(越川 哲君) 小野崎議員。 229 ◯6番(小野崎正喜君) ぜひよろしくお願いいたします。以前の質問の御答弁にも騒音下の地域に対して、率先して、事業を展開するという市長からの御答弁もいただいております。  今現在、今後の松尾小学校、豊岡小学校の統合後の新校舎の設立の話も出ています。先日、うちの愚息を小学校にお送りしに行ったときに、気がついたのは、松尾小学校の上空、飛行機が通っているんです。やはり、その場で見ると、飛行機の腹が見える。もうほとんど上空に近い位置を通っています。これは、教育委員会にも言いたいんですけれども、ぜひ、そういう小学校だという認識を持って、今後の計画を策定していっていただきたいと思います。  過去、離発着の増大やカーフューの弾力的運用など、空港の機能強化について、市民の総意ではありませんが、市として、四者協にて合意をされてきました。その後、数年が経過し、市内上空を飛ぶ航空機が増えたが、騒音下の方々の生活環境は、ほぼ変わってなく、何もよくなってないという現状ではないでしょうか。そこに、今回の更なる機能強化案です。騒音下の方々のことを考えると、現在の強化案、私自身も非常に受け入れがたいように思います。  そこで、幾つか要望させていただきます。  まず、1つが、先ほども申し上げたんですけれども、国と県に対して、もっと丁重な説明会の実施を図り、住民の意見聴取をしていただけるよう、市として、もっと強く求めていっていただきたい。  いろいろな方々のお話を聞くと、反対の方、賛成の方、いろいろ意見があるでしょうけれども、その意見をやはり伝えていける窓口が余りにも少な過ぎるということでございます。ぜひ、これは、国が国策として、県を窓口にして、始めている事業ということもあるので、国と県に対して、もっと丁寧な説明会の実施を図っていただくよう求めていただきたい。地域づくりの協議以前に、機能強化に対しての住民との協議の場をつくるよう求めていただきたいと思います。  さきにいたしました、全庁を挙げての空港問題プロジェクトチーム、市長から、まずは部長よりという言葉をいただいておりますので、ぜひ期待しております。  もう一つは、法律の騒防法、騒特法に入らない地域、前にも全協の場で、質問させていただいたんですが、線引き外地域、62デシベル以上は法律内に入ってくるということで、61デシベル以下のところに対しての市の独自の対応を、強く要望させていただきたいと思います。  最後に、NAAの出された、更なる機能強化に伴う環境対策・地域共生策の基本的な考え方は、まだ案の段階でございます。その終わりに、更なる機能強化に伴う環境対策、地域共生策の基本的な考え方について記載してまいりましたが、これを実のあるものとし、真に共生・共栄の実現につなげるためには、地域の皆様の御理解が不可欠であると考えています。今後、この基本的な考え方について、地域の皆様に御説明させていただき、引き続き議論を深めてまいりたいと考えています。これが、NAAの今、出されている基本的な考え方の終わりに記載されております。  その言葉の最後の「地域の皆様に御説明させていただき、引き続き議論を深めてまいりたい」、その言葉を信じて、今回の質問を終わりにさせていただきます。 230 ◯議長(越川 哲君) 以上で、小野崎正喜議員の関連質問を終わります。  ほかに関連質問はありませんか。  高知尾正義議員、御登壇願います。  高知尾議員。 231 ◯19番(高知尾正義君) さんむ21の石川議員の代表質問について、5番目の松尾にぎわい処について、関連質問をさせていただきます。議席ナンバー19番、高知尾でございます。よろしくお願いします。  先ほど経済環境部長のほうから、この件につきまして、いろいろ答弁がございました。その前に、私も、全協で何回かこの問題については、いろいろ質問させていただきました。そして、松尾地区の小川良一議員、並木一寅議員も、この席で、質問をしました。  にぎわい処、直売所については、2年前に華々しくオープンしまして、1年間運営して、ほぼ1年前、店を閉めたということです。これは、商売ですから、当たる、外れは、やってみなければ、わからない。でも、これについては、始めた方々が素人ではなかったということで、より期待をしていたんですが、こんなに早くだめになるとは思いませんでした。  これは、今、言っても仕方がないことで、先ほど部長からの答弁で、ほかのところを視察して、次のことを考えている。指定管理者ではなくて、今度は利用者を公募、募集して、借りるようにしています。空港問題ではないですけど、これも、協議しています、検討していますというお話が随分多かったような気がします。  うちの代表質問をした石川議員は非常に優しいんで、大分この前より進展しましたねという話で締めくくっておりましたけれども、私は後ろで聞いていて、一つも進展していないと思いました。ただ、口で言っているだけ、行動を起こしていない。  でも、これは、執行部については、私のほうからは、そんなに責めるつもりはないんです。私がこれから言うことは、一緒に協力してやっていきましょう、何とかしましょうということを言いたくて、登壇させていただいたんです。  まず、担当部長、役所だけで、いろいろ苦労してないで、3分の2、3分の1、松尾地区の優秀な7名の議員がいるわけですから、地元の議員に手伝ってもらって、中心に、いろいろなことをやってみてください、進めてみてください。  これはだめになってしまったものはしようがない。だけど、はっきり言って、本当に気に入らないことがいっぱいあるんです。指定管理ということを、そう簡単に考えていたのか。だめになったから、市に返せばいいやと。建物は、ダンスの場所と学童の場所と一体となったところを店としてあるわけですから、建物、什器備品、全部、市が持ったんですよね。それで、商売がだめになってしまったから、お返ししますよで、済んでしまうのか。  参加してくれた人は、やろうと思って、成功させようと思って、一生懸命やろう、地元のために尽くそうということでやったと思うんですけれども、その方々も、個人的には大分自腹を切っていることも承知しています。そういう人たちも、終わったからいいんではなくて、市役所、どこかで会合を開いてもらって、次の段階で協力してくださいよということで。  一つ提案なんですけど、あの中に次の希望者が来ない原因として、いろいろ考えて、先ほど会派室でも、いろいろ話をしていたんだけど、入り口にレジがありますよね。あれが、機械的に一体となっているから、外せないとか、冷蔵庫、什器備品、冷凍庫、陳列棚、そういうものが、みんな置きっ放しですよね。まず、それを処分してください。  1年間使ってしまったんだから、しようがない。それから、1年経っているんだから、2年経っているんだから、二束三文でもいいではないですか。ああいうものがあるから、次の人が来ないんではないんですか。あれを真っさらな箱にして、何か使ってくださいよと言ったほうがいいんではないですか。  それと、レジにこだわり過ぎていると思う。あれは、いろいろ、今は難しいから、連動式になっていて、いろいろな線がいっぱい入っていて、私にはわからないんですけど、あんなもの、使えないものがあっても、どんな高価なものでも、そんなものは猫に小判というものではないですか。  そういうものもとってしまって、きれいにして、箱だけにして、少し、これはどうのこうのということより、やはり、参画した人たちに、市のほうから、もうちょっと言ってください。あと協力しろと。  その辺のところで、意見として言わせてもらうために来たんですけど、それはどうですか。部長ですか。市長、お願いします。 232 ◯議長(越川 哲君) 市長。 233 ◯市長(椎名千収君) 今日は、石川議員の御質問に対しまして、部長のほうから答弁させていただきましたが、今、高知尾議員のほうから関連質問という形で、御提案をいただきました。議会のほうも協力をするというお話でございますし、また、地域の関係する皆様方の力もかりるということでございますので、いただきました意見を、庁舎内でしっかりと検討させていただきます。  また、最後に、まず、処分が先だろうと、先ほどの答弁では、使い方によっては、生かせるものがあるのではないかというところも多少含んで、処分が後にというお話をさせていただきましたけれども、そうではなくて、しっかりと処分をして、空にした段階で、いろいろと検討しろという御提案もいただきました。  全ての点につきまして、我々として、しっかりと受けとめて、検討させていただきたいと思いますので、お力をまた議会のほうとしてもいただくように、よろしくお願い申し上げます。 234 ◯議長(越川 哲君) 高知尾議員。 235 ◯19番(高知尾正義君) 私が議会で協力すると約束はしてないんですけど、7名の松尾地区の地元の議員と相談をして、いい方向に持っていったらどうですかという提案です。  いや、私ら全然関係ないよという話ではないです。それは、そうなんですけど、7名の松尾地区の議員とよく相談をして、そういうことで、これは前向きに考えましょう。執行部を責めて、終わってしまったものは、どうしようもないんだから。  だから、そういうことで、経済環境部長、これはどうですか。 236 ◯議長(越川 哲君) 経済環境部長。 237 ◯経済環境部長(田上和弘君) 御提案ありがとうございます。今まで、いろいろと職員間の中で協議もして、今、実際、22日までに募集もかけているところでございますけれども、御提案をいただいたように、松尾地域の議員にも御協力をいただきながら、よりよい環境を整備していきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 238 ◯議長(越川 哲君) 高知尾議員。 239 ◯19番(高知尾正義君) それでは、そういうことで、あの空間が、山武市のために、松尾地区のために、よりよい施設になりますように、みんなで努力しましょう。  以上で終わらせていただきます。ありがとうございました。 240 ◯議長(越川 哲君) 以上で、高知尾正義議員の関連質問を終わります。  ほかに、関連質問はありませんか。               (「なし」と言う者あり) 241 ◯議長(越川 哲君) ないようですので、以上で関連質問を終了し、さんむ21、石川和久議員の代表質問を終わります。  次に、公明党、長谷部竜作議員の代表質問を許します。  長谷部竜作議員、御登壇願います。  長谷部議員。 242 ◯3番(長谷部竜作君) 議席番号3番、公明党の長谷部竜作です。議長より質問の許可をいただきましたので、通告に従い、公明党の代表質問をさせていただきます。  質問に先立ち、九州北部豪雨被害に遭われた被災者の方々の1日も早い復興を願うとともに、お亡くなりになられました方々の御冥福をお祈り申し上げます。  本日の質問が多岐にわたりますので、多少早口になると思いますが、どうか御容赦のほど、よろしくお願いいたします。  はじめに、質問事項1、防災についてお聞きいたします。  日本は、さまざまな災害が多い国であります。さきの地震でありますとか、東日本大震災や、また、神戸の震災でありますとか、熊本の地震、台風による被害、先ほども申しました豪雨被害なども、非常に多い国であります。そうした災害、風災害は天災でありますので、私たちが完全に防ぐということは、なかなか難しいとは思いますが、それに備えるということで、防災は非常に重要なことであるかなと思いますので、今回、質問させていただきます。  はじめに、現在、市内における防災備蓄倉庫の設置数をお聞きいたします。 243 ◯議長(越川 哲君) 市長、御登壇願います。 244 ◯市長(椎名千収君) 御質問ありがとうございます。質問につきまして、数字的なことにつきましては、担当のほうから御説明をさせていただきますが、今回、防災につきましての御質問をいただいてありがとうございます。  今、アメリカ本土を伺っている、あれはハリケーンと言うんでしょうか。それも何か最大級だということで、自然の猛威が、日本だけではなく、世界各国で、このように起こっているということであります。  新聞の中でも、中国をはじめとして、各国での豪雨による山崩れもありますし、いつ私どもの地域でゲリラ豪雨が起こってもおかしくないということもございます。気を引き締めて、備えを行い、対応が後手に回らないように頑張ってまいりますので、よろしくお願い申し上げます。 245 ◯議長(越川 哲君) 総務部長。 246 ◯総務部長(石橋和記君) 防災備蓄倉庫の設置数でございますが、成東地区に9カ所、山武地区に8カ所、松尾地区に5カ所、蓮沼地区に4カ所の計26カ所に設置してございます。 247 ◯議長(越川 哲君) 長谷部議員。 248 ◯3番(長谷部竜作君) 以前にその防災倉庫より発電機等が盗まれる連続盗難事件が発生いたしましたが、現在このような設備また備品の管理状況は、どのようになっていますでしょうか。 249 ◯議長(越川 哲君) 総務部長。 250 ◯総務部長(石橋和記君) 発電機等の管理でございますが、現在は全て体育館の中にございます倉庫の中に、保管をしてございます。 251 ◯議長(越川 哲君) 長谷部議員。 252 ◯3番(長谷部竜作君) 体育館の中にある倉庫ということは、施錠してあるということでよろしいでしょうか。そうすると、非常の際、その鍵の管理などは、例えば、管理者、鍵を持っている方が被災された場合などを想定して、そうした鍵の管理は、どのようになっていますでしょうか。 253 ◯議長(越川 哲君) 総務部長。 254 ◯総務部長(石橋和記君) 鍵の管理でございますけれども、学校が開いている時間は、学校のほうで対応していただけますけれども、学校が閉まっている時間におきましては、避難所ごとに職員を数名ずつ、避難所担当として配置してございます。なるべく避難所に近いところに住んでいる職員を指名してございますので、その職員が行って、あけるというような対応をとっております。 255 ◯議長(越川 哲君) 長谷部議員。 256 ◯3番(長谷部竜作君) ありがとうございます。複数名いるということであれば、大丈夫だと思います。  また、こうした備蓄倉庫の中には、多くの保存食が保管されていると思いますが、昨今も話題になりましたアレルギーをお持ちの方であるとか、また、アレルギーをお持ちの子どもたちへの対応は、現在、どのようになっていますでしょうか。 257 ◯議長(越川 哲君) 総務部長。 258 ◯総務部長(石橋和記君) 保存食でございますが、包装の袋に、それぞれアレルギーの表示対象品目が表示されております。そちらを御参照いただきまして、対応していただきたいと考えております。  また、お子さん、子ども用の粉ミルクにつきましても、アレルギーに配慮したものを御用意をさせていただいております。 259 ◯議長(越川 哲君) 長谷部議員。 260 ◯3番(長谷部竜作君) ありがとうございます。保存食といいますか、被災された場合、どうしてもそれを食べなければいけないという部分も出てくると思いますので、万が一にも、そういったアレルギーをお持ちの方が、そういったものを口にされることがないように、配慮をしていただきたいと思います。  さて、台風による大雨のときや、またゲリラ豪雨などで、作田川が氾濫し、かつて甚大な被害がありました。その際、現場の状況を迅速に把握するようなことができませんでした。そこで、リアルタイムに作田川の状況を画像として監視することができ、詰所、災害対策本部等での初動体制に生かせるツールとして、監視カメラの設置を、公明党がかつて訴えてまいりました。
     現在は設置されておりますが、その効果はどのようなものなのかお聞きいたします。 261 ◯議長(越川 哲君) 総務部長。 262 ◯総務部長(石橋和記君) 平成27年度に、日向橋付近に河川の監視カメラを1台整備いたしましたが、大雨等による水位の状況がリアルタイムで確認できるため、住宅地が控えております日向橋付近では有効でございまして、避難判断を的確に行うことができると考えております。 263 ◯議長(越川 哲君) 長谷部議員。 264 ◯3番(長谷部竜作君) 今、有効であるというお答えをいただきました。  以前に公明党会派で、木戸川が氾濫した現場にも行かせていただきました。特に豊岡地域においては、車が通れないほどの水位の中、状況を把握するまで、時間がかかるなど、初動体制のあり方に工夫のしようがあるかと思います。  提案ではありますが、木戸川にも、作田川同様、監視カメラを設置すべきと思いますが、この点、いかがでしょうか。 265 ◯議長(越川 哲君) 総務部長。 266 ◯総務部長(石橋和記君) 過去の大雨によりまして、豊岡地区の木戸川沿いで、県道の千葉八街横芝線が浸水しております。そのような状況が見込まれる場合には、現段階では、市役所及び地元消防団等によりますパトロールによりまして、対処していきたいと、現段階では考えております。 267 ◯議長(越川 哲君) 長谷部議員。 268 ◯3番(長谷部竜作君) 離れたところから危険箇所をリアルタイムに監視できるということは、地域住民の皆さんにとっても、これは、迅速な安全確保、注意喚起と、また災害時に対応いたします、今、言われた消防団の皆さんの安全のためにも、有益であると思います。実際に氾濫した現場に行って、消防団の方が被害に遭われることがないように、ぜひ、この点、前向きに御検討いただければと思いますが、いま一度お願いいたします。 269 ◯議長(越川 哲君) 総務部長。 270 ◯総務部長(石橋和記君) そういう点も含めまして、検討させていただきたいと思います。 271 ◯議長(越川 哲君) 長谷部議員。 272 ◯3番(長谷部竜作君) ありがとうございます。  続きまして、各避難所等へのWi-Fi設置と充電設備についてお聞きいたします。  はじめに、現在、災害時の避難場所は何カ所ございますでしょうか。 273 ◯議長(越川 哲君) 総務部長。 274 ◯総務部長(石橋和記君) 一定期間滞在するための施設でございます指定避難所として、各学校の体育館及び市の公共施設などで、29カ所ございます。 275 ◯議長(越川 哲君) 長谷部議員。 276 ◯3番(長谷部竜作君) その29カ所で、今、Wi-Fiが設置されている場所というのは、どの程度ありますでしょうか。 277 ◯議長(越川 哲君) 総務部長。 278 ◯総務部長(石橋和記君) 現在のところ、避難所にはWi-Fiは整備されておりませんけれども、それぞれ隣接いたします市役所本庁ですとかあららぎ館、松尾洗心館の3カ所には整備されておりますので、成東保健福祉センター、さんぶの森中央会館及び松尾ふれあい館等の避難所におきましては、環境が整っている各施設で利用していただきたいと考えております。 279 ◯議長(越川 哲君) 長谷部議員。 280 ◯3番(長谷部竜作君) ありがとうございます。  残るは体育館ではないかと思いますが、前回の定例会の質疑で、体育館のWi-Fi整備については、災害時に体育館は避難場所になるので、公衆無線LAN環境整備支援事業等の国の補助金を活用し、体育館の整備を推進したいとの御答弁がございました。  しかしながら、今、言われたとおり、避難場所等には、設置されていない、あるいは、隣接した場所に使いに行かなければいけないということですので、若干の御不便もあると思います。そうしたほかの避難場所にも、国の補助金等を活用して、設置することは可能なのか、どうなのか、その辺お聞きいたします。 281 ◯議長(越川 哲君) 総務部長。 282 ◯総務部長(石橋和記君) 現段階では、国の補助事業、採択要件がいろいろございまして、難しい点もございますけれども、それについても、今後、体育館等に整備していく予定でございますので、あわせまして、検討させていただきたいと思います。 283 ◯議長(越川 哲君) 長谷部議員。 284 ◯3番(長谷部竜作君) ありがとうございます。Wi-Fi環境の整備は、今後、重要になってくると思いますので、その点、留意していただき、前向きな検討をお願いしたいと思います。  また、そうした環境が整えば、それを利用する機器、スマホ、タブレットなどの存在があると思いますが、災害時には、それらの機器の充電環境、もちろんもととなる電源、発電機等もそうでありますが、さまざまな規格の充電コードなどが必要になると思います。その点は、どのようにお考えですか。 285 ◯議長(越川 哲君) 総務部長。 286 ◯総務部長(石橋和記君) 現段階では、避難所においては、携帯電話等の充電器の用意はしてございません。御自身で御持参いただくことが一番いいんですけれども、そういう場合には、なかなか難しいと思いますので、今後は充電器の用意についても、また検討させていただきたいと思います。 287 ◯議長(越川 哲君) 長谷部議員。 288 ◯3番(長谷部竜作君) 今、議会の中でも、タブレット等を使っていると思いますが、執行部の皆さんが使っている機器と、私たち議会が使っているiPadでも、やはり充電コードの規格は違います。  そういった部分では、せっかくWi-Fi環境を整備しても、情報をとりに行って、1日で使えなくなるということでは、余り意味がありませんので、これは1つ提案でありますが、災害時に、こうした充電に関する機器、充電コードやモバイルバッテリー等を提供していただけるように、各キャリアの代理店や家電量販店、コンビニエンスストアなどに、災害時の応援協定を締結してはどうかと思いますが、この点はいかがでしょうか。 289 ◯議長(越川 哲君) 総務部長。 290 ◯総務部長(石橋和記君) 災害時には、各キャリアでは、電源車等の対応は可能との御回答をいただいております。しかしながら、充電器等の提供はしてないとの御回答をいただいております。  なお、災害時の協定といたしましては、セブン-イレブンと災害時の物資供給等について、協定を締結してございます。 291 ◯議長(越川 哲君) 長谷部議員。 292 ◯3番(長谷部竜作君) ありがとうございます。セブン-イレブンだけでは、弱いかなという点もありますので、コンビニはほかにもありますし、また、市内には各キャリアの代理店もありますし、家電量販店もありますから、災害時にはぜひ提供していただきたいということで、声をかけていただいて、応援協定を結んでいただければと思いますので、よろしくお願いします。  また、こうしたWi-Fi環境、充電機器の整備は、市内各駅周辺にも、必要になるのではないかと考えます。災害時には、公共交通機関がとまってしまって、通勤・通学客が各駅に滞留することも考えられますし、また、観光客が情報を求めて、集まってくることもあり得るのではないかなと思います。  この点を考え、市内各駅周辺にも、Wi-Fi環境、充電機器の整備をしてはどうかと考えますが、この点はいかがでしょうか。 293 ◯議長(越川 哲君) 総務部長。 294 ◯総務部長(石橋和記君) 災害時、JR等の公共交通機関の運休によります帰宅困難者の方には、市内の各駅周辺に位置してございます成東中学校、日向小学校、松尾中学校の各体育館を、一時滞在避難場所として、開設することとなっております。  そこには、直接はございませんけれども、先ほどの答弁とダブりますが、隣接する松尾洗心館といったところに整備してございますので、そちらを利用していただきたいと思います。  駅のWi-Fi環境につきましては、またJRとの協議等も必要となってまいりますので、検討させていただきたいと思います。 295 ◯議長(越川 哲君) 長谷部議員。 296 ◯3番(長谷部竜作君) ありがとうございます。こうした駅周辺のWi-Fi環境の整備は、外国人の観光客の方が来た際にも、非常に便利に使っていただけると思いますので、災害時だけではなく、観光客の獲得のためにも、ぜひ検討していただければなと思いますので、よろしくお願いいたします。  また、防災については、関連質問がありますので、よろしくお願いいたします。  続きまして、シティセールスについて、質問をいたします。  私は、地方創生という政策のもとで、自治体が競争する中で、シティセールスというものは、非常に重要だと考えます。  ただ、ここで問題提起することは、一般的に捉えられているような外に向けての情報発信ではなくて、自分の住んでいる町に愛着を持てるような内向きの発信、市民の皆様に向けたシティセールスの重要性について、ここで質問したいと思います。  我が山武市は、非常にいい政策をたくさん行っています。それを市民の皆さんに知っていただくために、内向きのシティセールスといったものを大事にし、シティプライドの創成を図っていくことが大事ではないかと思いますが、これは、一つ、私の私見でありますので、市では、シティセールスの必要性について、どのようなお考えをお持ちなのかお聞かせください。 297 ◯議長(越川 哲君) 市長。 298 ◯市長(椎名千収君) シティセールスについて、御質問ありがとうございます。  シティセールスにつきましては、横串として、全ての施策にわたって、市の名前を広めていこうということで、合併以後、取り組んでまいりました基本的な考え方でございます。  御質問いただきました外側に向けてのシティセールスというのは、私の感覚からしましても、一定の成果を上げてきているのかなと思ってございますが、おっしゃるように、その施策が市民全体に行き渡っているのかとか、市民と一緒に、市が外向きのそういったシティセールスに関連する施策を、市民こぞってというか、市と市民が一緒になってやっているような状況までに至っているかというと、やはり難しいんだろうと思います。  例えば、幾つかの例がございますが、シティセールスの取り組みとして、S1グランプリでありますとか、あるいは、オリンピック関連で、東京都の主催します1000kmたすきリレーなどにも積極的に参加をして、そこにさまざまな方が集まっていただくということで、ホストタウン構想、あるいは、それに先立ちますスリランカとの事前キャンプの協定なども、マスコミに対しての露出度も非常に高まったと考えてございます。  今日、御質問いただいておりますシティプライドにつなげるというお話でございますが、シティプライドにつきましても、シティセールスを行っていく中では、一種のPRでありますので、PRをするもとになるもの、中身がなければ、どうしようもないということでありますので、私どもとしては、施策を通じて、市民が誇りを持てるまちづくりを行っていきたいと考えます。  そういった中で、シティプライドも、シティセールスのもととなる重要な考え方ということで、御提案をいただきましたように、市民に対しての内向きのシティセールスという考え方は、私どもも考えてきてございますが、こちらにつきましては、外向きの成果に比べて、いま一つ実感として、功を奏しているというところまで至っていないということが、今、私どもの今感じているところでございます。 299 ◯議長(越川 哲君) 長谷部議員。 300 ◯3番(長谷部竜作君) ありがとうございます。問題意識は、私と同じところにあるんだなということで思いました。  次に、各種イベントを活用したシティセールスについて質問いたします。  先日、あららぎ館で行われました山の日記念イベントに参加させていただきました。ウッドスタート宣言、そして、その後、小中学生をはじめとする参加者の方々が、日向の森へ移動し、丸太切りや間伐作業体験など、自然と触れ合い、大変によいイベントだと、私も感じました。しかしながら、参加者、来場者が少なくて、事前の宣伝プロモーション不足ではないかなということが痛感されました。  また、市内に住むスリランカ国の住民の皆さんが中心となった正月祭りや、全国から参加者が集ったクリケット大会等も大変な盛り上がりがありましたが、地元市民の皆様の来場が大変少なく、市内に居住されているスリランカ国の住民との今後の共生・相互理解を考えれば、また、先ほども言われましたスリランカ国のホストタウンである当市にとっては、いま一つ物足りないイベントだったのではないのかなと感じました。  こうしたイベントの一つ一つは、山武市の魅力を内外に発信していくよい機会かと、私は考えますが、こうしたイベントを活用したシティセールスについては、どのようなお考えをお持ちかお聞かせください。 301 ◯議長(越川 哲君) 総務部長。 302 ◯総務部長(石橋和記君) 長谷部議員には、各種事業に積極的に御参加いただいております。御礼申し上げます。  市では、シティセールス観点を踏まえまして、地域振興対策事業ですとか、東京オリンピック・パラリンピックの関連事業など、さまざまなイベント事業を実施しております。  しかしながら、議員御指摘のように、市民参画の状況が、事業によって異なりまして、結果として、市民に対して、市が行う事業目的が、十分に伝え切れていないところや、また、事業そのものが知られていない部分もあると分析はしております。  御指摘いただきましたクリケット大会など、市民の交流の場として、回を重ねるごとに、交流の場を増やすような努力をしてまいりたいと考えております。 303 ◯議長(越川 哲君) 長谷部議員。 304 ◯3番(長谷部竜作君) 今、御答弁がありましたとおり、非常にもったいないと思います。職員の皆様も、今日、あしたでやるようなイベントではなくて、きっと半年、1年前から考えて、このようにしたいという形で、1つの成果として、イベントの日を迎えたわけですが、やはり、市民の参加が少ないと、何のためにとなってしまいますので、しっかりと目的を持って、どうすれば、皆さんにお伝えできるのか考えてやっていただきたいと思います。  次に、オリパラを活用したシティセールスについてお聞きいたします。  平成27年1月に策定された山武市東京オリンピック・パラリンピック戦略推進基本計画には、「大会開催をグローバル化のチャンスと捉え、大会の開催効果を本市の発展に結びつけていくための取り組みを積極的に進めていきます。  具体的には、この機会に、青少年スポーツや障がい者スポーツの底上げをし、グローバル教育を一層進めていきます。  また、成田空港経済圏という地の利を生かして、観光客を積極的に受け入れることにより、地域経済を活性化させ、同時に訪れやすいまちづくりにも取り組みます。  さらに、外国選手の事前キャンプを当市に招致し、青少年相互交流を行うなど、積極的に国際交流を行い、未来を担う子どもたちに夢と希望を与えたいと思います。  このようにして、山武市の知名度の向上や地域ブランドの確立等のシティセールスに取り組みます」とありますが、策定から今日まで、どの程度、山武市の知名度の向上や地域ブランドの確立はあったとお考えですか。また、具体的に効果があったものがあれば、お答えください。 305 ◯議長(越川 哲君) 総務部長。 306 ◯総務部長(石橋和記君) スリランカ選手団の事前キャンプの実施の決定ですとか、スリランカを相手国とするホストタウン事業の登録決定、さまざまなオリパラ事業の計画、実施結果を市の広報紙やホームページ、またマスメディア等を通じまして、市内外に発信をしております。そのことによりまして、注目が集まり、また、知名度が高まり、シティセールスに、そして、山武市というブランドの確立につながっていると考えております。  長谷部議員がおっしゃる内側でのシティセールスといたしましては、スリランカ国との相互交流における山武市青少年派遣事業が挙げられると考えております。事業に参加した研修生の感想に、発展途上国であるスリランカ国の理解を深め、日本や自分の生まれ育った地域を見つめ直し、一生涯の宝として、今後の人生を大きく変える出来事となったと述べられておりまして、異文化の理解とともに、自分が住む地域のよさ、自身の今後の人生について考える、すばらしいきっかけになったのではないかと考えております。 307 ◯議長(越川 哲君) 長谷部議員。 308 ◯3番(長谷部竜作君) ありがとうございます。そうした効果を、一般の市民の皆さんにも、ぜひ波及させていただかなければいけないと思いますし、また、まちづくりにも、利用させていただきたいと思うわけであります。  やはり、山武市の魅力というものは何なのか、それを育てることも大事ですし、また、そうしたものを市民の皆さんに持っていただき、我が町に愛着を持っていただく、それが、内向きのシティセールスの一番大事な部分ではないでしょうか。  そうすれば、市民の皆さんが、我が町を、自分の町を紹介してくれるといいますか、一番の宣伝になると思いますし、こうした取り組みが、人口減少の1つの歯どめになると考えますが、いかがでしょうか。 309 ◯議長(越川 哲君) 総務部長。 310 ◯総務部長(石橋和記君) 現在、市では、急激な人口減少、少子高齢化や中心市街地の衰退等の深刻な問題に対応していくために、総合計画や地方創生戦略に掲げる施策、事業に、積極的に取り組んでおります。こうした取り組みは、全て本市のまちづくりにつながるものであって、市民一体となって、なしていかなければ、実現できないものと考えております。  このため、市が目指すまちづくりの方向性、考え方を、市民と共有することによって、共通理解が得られ、市民と行政がそれぞれ意識して、取り組んでいくことにより、市の魅力を感じることができ、情報発信力の強化、山武市プライドの確立等に結びついていくものと考えております。  さまざまな方から選ばれる山武市になるために、市民が愛着心を持ち、交流人口の増加を図りながら、定住人口の獲得につなげていけるようなさまざまな観点から可能性を探り、進めてまいりたいと考えております。 311 ◯議長(越川 哲君) 市長。 312 ◯市長(椎名千収君) 長谷部議員から、今日、シティセールス、特に内側に向かってのシティセールスという御質問をいただきまして、ありがとうございます。  今、部長から答弁させていただきましたように、将来の定住人口の増加にもつなげていくように努力をしてまいりますが、御提案いただいた中で、市民の皆さんが喜ぶような山武市の魅力を発見して、それを育てていくというお話をいただきました。  私ども、どちらかといいますと、行政主導でさまざまな行動を起こしておりまして、それが市民になかなか理解が得られないということでございますが、これも、合併以来、少し急ぎながらやってきたということで、行政が主導になってきているというところがございます。  そういった中で、今日お話しいただきました市民が喜ぶものが何であるかということを、もう一度、考え直していかなければいけないかなと思いますが、これは、恐らく市民の皆様方のほうから、こんなことがいいんじゃないのという御提案をいただくようなことなのかなと思いますので、そういった意味合いで、今日の御質問をしっかりと受けとめたいと思います。ありがとうございました。 313 ◯議長(越川 哲君) 長谷部議員。 314 ◯3番(長谷部竜作君) ありがとうございます。  私のほうから、1つ提案なんですが、鯖江市に、実際に課があるわけではないんですか、JK課という女子高生たちがまちづくりに加わっていくという、1つの仕組みがあります。
     私はちょっと考えたんですけれども、これから質問もありますが、例えば、駅前のトイレなどに、今度、山武市でトイレをつくるんだけれども、皆さんはどういうトイレが欲しいですか、利用する学生さんたちに聞いていく。  また、あるいは、先ほど、にぎわい処が出ましたけれども、こういう空間があるんだけれども、皆さんだったら、何をするの、何をしたいですかということで、若い人たちに問いかけていくということも、それが成功する、しないではなくて、1つの施策ではないかなと思います。  私は大木に住んでいますけど、大木地区にはまちづくり協議会があります。しかしながら、あれは行政からお金が出ますので、きちっとした組織なんです。そうではなくて、もっと緩い形で、参加してもらえないだろうかと。ゼロから何かを立ち上げるんではなく、皆さん、何をしたいですかではなく、市として、今こういう問題があるんです。皆さんだったら、どのように解決しますかということを、若い世代に問いかけていく。そのことによって、若い人たちが自然と町の市政に参加していく、そして、愛着を持っていただく。  例えば、高校生であれば、市内在住の方もいます、市外在住の方もいます。市内在住の方は、自分の町に対して、愛着を持っていただけるんではないか。市外の方は、山武市はこんなことをやっているんだよと、口コミで宣伝してもらえるんではないかなと思います。そういうことを、例えば、SNSで、ツイッターやラインで宣伝をしていただくことも、1つの手となります。  あとは、外向きなんですけれども、山武市は、ツイッターやラインをやっていませんので、ぜひSUNムシくんにつぶやいてもらうことも、1つの手でありましょう。私や市長がツイッターでつぶやいても、余り関心を持ってもらえませんから、SUNムシくんに町の情報を発信していただくということでも、市民の皆さんには関心を持っていただけるのかなと思います。  何か緩い形で、そんなきっちりしたものでなくていいと思います。緩い形で、市民の皆さんに参加していただけるものを、ぜひ考えていただいて、山武市の1つの市政に私はかかわっているんだなという思いを持っていただけるようなものを、ぜひ考えていきたいと思います。私も考えていきたいと思いますし、皆さんも、ぜひやっていただきたいと思います。 315 ◯議長(越川 哲君) ここで、暫時休憩します。再開は午後2時10分といたします。              (休憩 午後 1時58分)              (再開 午後 2時08分) 316 ◯議長(越川 哲君) 再開します。休憩前に引き続き会議を開きます。  長谷部議員。 317 ◯3番(長谷部竜作君) それでは、日向の森の整備について質問いたします。  この日向の森は、定例会で何度か質問させていただきましたが、今回は改めて整備に向けての質問、またその経緯などを質問したいと思います。  はじめに、日向の森の取得の経緯を教えてください。 318 ◯議長(越川 哲君) 総務部長。 319 ◯総務部長(石橋和記君) 日向の森の取得の経緯につきましては、昭和40年代、出光興産株式会社が、従業員等の保養施設の建設を目的に、旧山武町の森台地区を対象地として、土地の取得を進めたところですが、最終的には出光興産側の事情により、当該計画から撤退することとなりました。  この際、計画地が自然豊かなところもありますし、他の民間事業者に譲渡され、乱開発につながるということも、大きな問題を生ずるということで、旧山武町が、計画地のうち、約46ヘクタールを、公園用地として、出光興産から、当時5億円で購入をいたしております。 320 ◯議長(越川 哲君) 長谷部議員。 321 ◯3番(長谷部竜作君) 昭和40年代ということですから、また、その後、取得したということですから、かなりの年数が経過していることがわかります。  また、この日向の森の概要です。今、どの程度、整備をされているのかお教えください。 322 ◯議長(越川 哲君) 総務部長。 323 ◯総務部長(石橋和記君) 日向の森の利活用ということでお答えさせていただきます。日向の森における現在の活動といたしましては、市民参加型の植林プロジェクトであります、Present Tree for(プレゼント・ツリー・フォー)さんむ日向の森、民間活力による森林整備事業を展開しているワタミの森、自主的に下草刈りや枝打ちを行っているさんぶ木こり隊、そのほか、野球場やテニスコートとしての利用、また一方では、作田川河川の改修工事のストックヤードとして、利用させていただいております。 324 ◯議長(越川 哲君) 長谷部議員。 325 ◯3番(長谷部竜作君) ありがとうございます。  そうした利活用している部分、約1割程度、約四、五ヘクタールではないかなというふうなお話も聞いたことがありますが、これはさておきまして、全体として、これまで、ずっとあのような状態、今、言われた利活用している部分を除けば、恐らく40ヘクタール前後が、放置されたままではないかなと思います。  しかしながら、これまで、いろいろな利活用の計画、あるいは声などがあったと思いますが、そうした整備・利活用の計画などは、今までございましたでしょうか。 326 ◯議長(越川 哲君) 総務部長。 327 ◯総務部長(石橋和記君) 先ほど申しました利活用部分といたしましては、それぞれの協定区域などの面積を合わせますと、約19万平方メートルとなりまして、日向の森のうち、約4割となります。  また、民間企業からの引き合いにつきましては、千葉県を通すなどといたしまして、時折、土地の照会がございますが、水源や排水処理などの面から、具体的な利用に向けた話になるケースは少ないという状況でございます。 328 ◯議長(越川 哲君) 長谷部議員。 329 ◯3番(長谷部竜作君) ありがとうございます。そうした日向の森でありますが、以前、定例会で質問いたしました固定価格買取制度を利用して、日向の森を伐採、植林など、区画ごとに分けて、整備をしていただき、また、作業終了の区画から順次、整備の際に使用した作業道などを利用して、市民に開放し、散策ができるようにしてはどうかと思いますが、こうした計画はいかがでしょうか。 330 ◯議長(越川 哲君) 総務部長。 331 ◯総務部長(石橋和記君) 御提案ありがとうございます。今までもいろいろな計画をした中で、いろいろな事業を進めておりますけれども、なかなか実際に事業に結びついてないということが現状でございます。御提案の件も含めまして、また、再度、検討してまいりたいと考えております。 332 ◯議長(越川 哲君) 長谷部議員。 333 ◯3番(長谷部竜作君) ぜひこれを利用してやっていただきたいと思います。  先ほど質問をいたしましたシティセールスの中で、山の日記念で、ワタミの森に行った際に、やはり、あのようにきれいに整備をしてあると、本当に市民の皆様も喜んでいただいて、森林の中に入っていただき、そこで自然と触れることができる。また、季節によっては、ワラビ、ゼンマイなどの山菜もとれる。また、ヤマユリなども出てくるというお話をお聞きいたしました。ぜひ、そういう形に、日向の森全体をしていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  また、全体の整備計画が決まれば、市民の皆様から要望の多い、雨坪地先より森地先への道路の拡幅整備を行ってはどうかと思います。この道路は、途中で、幅員が非常に狭くなっておりまして、森の整備が決まれば、重機や大型車両も出入りするのかなと思いますので、整備の必要性はあるかと思います。この点、いかがでしょうか。 334 ◯議長(越川 哲君) 都市建設部長。 335 ◯都市建設部長(平出博男君) 日向の森区域内道路整備につきましては、私のほうからお答えさせていただきます。  はじめに、雨坪地先から森地先までの道路の現状でございます。この道路は、市道日向307号線で、総延長約1,400メートルを有し、うち、町村合併前に、雨坪地区側より500メートル、また、合併後には、森地区側より約400メートルの道路整備を実施してまいりました。  雨坪側の整備につきましては、坂道部分の拡幅要望に基づいて、実施し、森地区側につきましては、今後の日向の森整備計画の準備段階として、道路拡幅整備を実施してきたところでございます。  そこで、議員御質問の当該路線の中間部に当たります未整備区間、約500メートルにつきましては、個人所有の土地が存在いたしますことから、直ちに整備を行える状況には至ってございません。  また、過去に用地交渉を行った経緯もございますが、合意が得られないまま、現在に至っているといった状況にございます。  今後の道路整備でございますが、森林整備及び森林の有効活用など、事業の進展に合わせまして、道路整備に取り組んでまいりたいと思います。  以上でございます。 336 ◯議長(越川 哲君) 長谷部議員。 337 ◯3番(長谷部竜作君) ありがとうございます。全体の整備計画が決まらないと、できないというお話ではあると思いますが、あそこに住んでいる方にしてみれば、何で途中まできれいな道路があるのに、真ん中だけ狭いんだということで、よく言われます。これこそ、税金の無駄遣いではないか、何のために計画したのかと、私もそのように言われたことがありますので、ぜひ全体の整備計画を決めていただいて、この道路も開通といいますか、全体として整備していただければなと思いますので、よろしくお願いします。  何よりも、日向の森、今までずっと放置されていた部分が多いと思いますので、どうか市民の皆様の憩いの場として使えるように、ぜひ前向きな形で検討していただき、整備していただきたいと思います。  次に、さんむ医療センターについて質問いたします。  さんむ医療センター、独法化より7年を迎え、医師も当初の目標の30名となり、産婦人科も復活し、今では3人の先生がいらっしゃるとお聞きいたしました。看護体制は、7対1を実現することができ、病院の評価も上がっていると思います。管理者、理事長、院長、看護部長、事務長をはじめ、病院の関係者の全ての皆様の御尽力に、敬意をあらわしたいと思います。  そこで、病院の医師数は、当初の目標の30名に達しましたが、引き続き、目標として、充足させたい内科については、先生方の負担も考え、増員に向けなければいけないと考えますが、次の目標を何名と考えるのかお答えください。 338 ◯議長(越川 哲君) 保健福祉部長。 339 ◯保健福祉部長(川島勝喜君) お答えいたします。  さんむ医療センターの第3期中期計画における医師の目標人数は、28名でございます。9月1日現在の内科は、常勤医師4名と非常勤医師による診療体制をとっております。今後は、診療体制の充実や医師の負担軽減を考慮し、内科医の増員を考えていますとさんむ医療センターのほうから回答をいただいております。 340 ◯議長(越川 哲君) 長谷部議員。 341 ◯3番(長谷部竜作君) 具体的な数字として、何名増員したいというお答えはなかったでしょうか。 342 ◯議長(越川 哲君) 保健福祉部長。 343 ◯保健福祉部長(川島勝喜君) 具体的な数字はまだ示されておりません。 344 ◯議長(越川 哲君) 長谷部議員。 345 ◯3番(長谷部竜作君) わかりました。目標というのは、やはり具体的にしないと、いつまで経っても、目標は達成できないということが一つあると思いますので、ぜひよろしくお願いいたします。  続いて、市において、医学生奨学金貸付制度を行っていますが、この制度を利用している医学生は、今まで何人いらっしゃるでしょうか。 346 ◯議長(越川 哲君) 保健福祉部長。 347 ◯保健福祉部長(川島勝喜君) 平成29年4月1日までに、市の医学生奨学金等貸付制度を利用している方は4名おります。1名は臨床研修医として、2年目に入りました。 348 ◯議長(越川 哲君) 長谷部議員。 349 ◯3番(長谷部竜作君) ありがとうございます。ぜひこの制度を使って、医療センターに来ていただきたいと思いますので、引き続きよろしくお願いいたします。  次に、現在の看護師の人数と奨学金を受けて、来ていただいた看護師の人数をお聞かせください。 350 ◯議長(越川 哲君) 保健福祉部長。 351 ◯保健福祉部長(川島勝喜君) 9月1日現在のさんむ医療センターの看護師数は147名でございます。  市の奨学金貸付制度を利用し、さんむ医療センターに就職された方は、27名おります。 352 ◯議長(越川 哲君) 長谷部議員。 353 ◯3番(長谷部竜作君) ありがとうございます。一定の効果を上げていると感じました。  続きまして、現在の事務職の人数はいかがでしょうか。 354 ◯議長(越川 哲君) 保健福祉部長。 355 ◯保健福祉部長(川島勝喜君) 9月1日現在のさんむ医療センターでの事務職員数でございますが、24名でございます。 356 ◯議長(越川 哲君) 長谷部議員。 357 ◯3番(長谷部竜作君) ありがとうございます。現在のさんむ医療センターの規模で、この事務職の人数は、十分やっていける人数だと理解してよろしいですか。 358 ◯議長(越川 哲君) 保健福祉部長。 359 ◯保健福祉部長(川島勝喜君) 事務職員は、山武市や人材派遣会社からの派遣を受けておりますが、現在の人数では不足している状況でございますという回答をいただいております。 360 ◯議長(越川 哲君) 長谷部議員。 361 ◯3番(長谷部竜作君) ありがとうございます。やはり、医師、看護師がいても、オペレーションがうまくいかないということは、事務職、事務に一つ弱点があると思いますので、ぜひ、その辺、知恵を出して、増員をしていただきたいと思います。  医療や介護の制度が変化していく中で、患者や住民に寄り添い、地域医療を担う病院としての役割、さんむ医療センターの目指す方向については、さんむ医療センター建替整備基本構想の中にありましたが、この基本計画を進めるに当たり、先ほど質問いたしました内科医の増員を含め、幾つものハードルを越えなければいけないだろうと思います。  今後この計画を進めるに当たっての大きな課題があれば、ぜひお聞かせください。 362 ◯議長(越川 哲君) 市長。 363 ◯市長(椎名千収君) 私のほうからお答えを申し上げます。  課題というのは、さまざまあろうかと思います。もちろん、私ども、市のほうからすれば、財政の負担をきっちりと立てていくということでありますけれども、病院側からいたしますと、経営をしっかりと行っていくには、人材の確保が最も大切であると。  それは、今日御指摘いただいております職員も含めまして、お医者さんのほうでは、特に内科、この2つが……。医師の中では内科の充実、建て替えの体制に向けての事務職の強化ということは、やはり、いずれも人材の確保と、センターのほうから回答がございますけれども、そういったことだというふうに御理解いただきたいと思います。 364 ◯議長(越川 哲君) 長谷部議員。 365 ◯3番(長谷部竜作君) ありがとうございます。建物は建ったけれども、人がいないという、近隣、成田は特に病院が多くて、いい建物は建ったけれども、医師、看護師、事務職がいなくて、病床を閉鎖する、病棟ごと閉鎖するなどというお話も聞きますので、さんむ医療センターが、そういうふうにならないように、ぜひ人材の確保は力を入れてやっていただきたいと思います。  さんむ医療センターについては、本山議員から関連質問がありますので、よろしくお願いいたします。  続きまして、成東駅前整備について質問いたします。  成東駅前観光交流センターの役割についてお聞かせください。 366 ◯議長(越川 哲君) 都市整備課長。 367 ◯都市整備課長(川合秀和君) 山武市成東駅前観光交流センターの目的と役割としては、観光に関する情報を広く発信し、市民と観光客及び市民相互の交流を図り、にぎわい創出の拠点として設置し、観光情報などの発信、地域コミュニティの活性化、市内外の人の交流、市民活動団体などの連携促進、学生などの交流・学習に関する事業を行っていきます。  以上です。 368 ◯議長(越川 哲君) 長谷部議員。 369 ◯3番(長谷部竜作君) ありがとうございます。今のお話を聞きますと、相当数の人々が相当な時間、そこに滞在するということがわかります。これについては、関連質問がありますので、よろしくお願いいたします。  次に、職員の休憩のあり方について、質問いたします。  お昼前後に来庁された市民の方から、においがすごいというお話をお聞きしました。要は、昼食の時間帯、職員の皆さんが、やはり、机で御飯を食べざるを得ないという部分ですので、そういう部分では、においがしてくるのは、仕方がないのかなということで、市民の方から、においは仕方ないんだけれども、そういった部分、食堂みたいなものはないのかなというお話がありました。  現在、職員の休憩時間、また休憩場所については、どのようになっているのか質問いたします。 370 ◯議長(越川 哲君) 総務課長。
    371 ◯総務課長(荒木康之君) まず、職員の休憩時間ですが、本市においては、山武市職員の勤務時間、休暇等に関する条例第6条第1項で規定しており、勤務時間が7時間45分ですので、休憩時間は原則1時間となっております。  次に、休憩場所でございますが、休憩室の設置については、労働安全衛生規則で、休憩の設備を設けるように努めなければならないとされております。  本市におきましては、本庁では、昨年度まで、成東保健福祉センターの3階に、職員休憩室を設置しておりましたが、現在は、専用の職員休憩室はございません。  昼の休憩場所につきましては、自席、相談室、空いている会議室といった場所の利用で、各課で工夫しながら、休憩をとっているというような状況でございます。 372 ◯議長(越川 哲君) 長谷部議員。 373 ◯3番(長谷部竜作君) ありがとうございます。自席でとらなければいけないという職場環境にありますので、ぜひ努めていただきたいと思います。これについても、関連質問がありますので、よろしくお願いいたします。  私の質問の最後に、健康福祉についてお聞きいたします。子ども医療費にかかわる減額調整措置について質問させていただきます。  政府は、地方自治体の子ども医療費等の独自助成が、医療費の増大を招くとして実施してきたペナルティー的な国保の減額調整措置を、自治体の少子化対策の取り組みを支援する観点から、平成30年より、未就学児童までを対象とする医療費助成については、減額調整措置を行わないと決めました。  この措置は、山武市にとっては、どのような影響がありますでしょうか。 374 ◯議長(越川 哲君) 市民部長。 375 ◯市民部長(小川宏治君) 国民健康保険におきましては、子ども医療、未就学児の助成により、一部負担金が軽減されている場合の医療費の波及増分につきましては、国庫の公平な負担配分の観点から、減額調整が行われておりましたが、この減額につきましては、千葉県におきましては、県補助金である国民健康保険財政調整交付金として交付されておりました関係で、当市においての影響はないものと思っております。 376 ◯議長(越川 哲君) 長谷部議員。 377 ◯3番(長谷部竜作君) ありがとうございます。  さまざま質問してまいりましたが、ともに山武市をよくするために、私もいろいろアイデアを出していきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  以上で質問を終わります。ありがとうございました。 378 ◯議長(越川 哲君) 次に、代表質問に対する関連質問を許します。  関連質問はありませんか。  市川陽子議員、御登壇願います。  市川議員。 379 ◯11番(市川陽子君) 11番、公明党の市川陽子です。議長より質問の許可をいただきましたので、長谷部議員の代表質問の関連質問を行います。  では、項目1の防災について、はじめに、防災会議のメンバー構成をお聞かせください。 380 ◯議長(越川 哲君) 総務部長。 381 ◯総務部長(石橋和記君) 防災会議のメンバーでございますが、山武市防災会議条例に組織が定められておりまして、警察署長、消防長、県の出先機関の長、学識経験者など、30名の方を任命してございます。  そのうち、女性の委員は、6名を任命してございます。 382 ◯議長(越川 哲君) 市川議員。 383 ◯11番(市川陽子君) 公明党として、1995年の阪神・淡路大震災や、2011年の3.11東日本大震災においての教訓とし、避難所での授乳や着がえのスペースがないなど、女性への配慮が欠けていたことを、講演等でも、さまざまな課題を伺うことができました。  全国で約900人に上る公明党女性議員を軸とし、自治体の防災会議における女性委員の登用を推進した結果、災害当時に、平均4%台だった都道府県防災会議での女性委員の割合が、昨年度は14%へと改善しているとお聞きしております。  議会でも取り上げ、防災会議の中に、女性委員の登用を訴え、先ほども部長もお答えしてくださいましたが、ゼロから6名にと見直しをしていただきました。  今後、防災会議のメンバーの任期満了の際には、ぜひ、そのまま、現在の6名の女性登用の枠を継続していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 384 ◯議長(越川 哲君) 総務部長。 385 ◯総務部長(石橋和記君) 議員御指摘のように、女性の御意見をいただくことは、非常に重要と考えております。できるだけ多くの人数を確保したいと考えております。 386 ◯議長(越川 哲君) 市川議員。 387 ◯11番(市川陽子君) ぜひ、女性の登用をしっかり、この6名枠を崩さないようにお願いいたします。  次に、災害時バンダナの導入についてお伺いいたします。  本市では、災害時における障がい者及び外国人等に対しての意思疎通に役立てられる施策はありますでしょうか。 388 ◯議長(越川 哲君) 保健福祉部長。 389 ◯保健福祉部長(川島勝喜君) バンダナについては、現在、配布等、実施しておりません。 390 ◯議長(越川 哲君) 市川議員。 391 ◯11番(市川陽子君) 市においては、まだ対応してないということですが、甚大な被災があった兵庫県芦屋市の地域防災計画策定の趣旨には、平成7年1月に発生した阪神・淡路大震災の教訓を踏まえて、修正を行うとともに、ただ、元の姿に戻るだけでなく、先人から受け継いだものを最大限に生かし、災害に強く、暮らしやすい町にすることを目指し、市民と行政が一体となって歩んできたとありました。  そんな中、災害時のコミュニケーションに役立てようと、災害時バンダナを活用して、聴覚障がい者(児)用と外国人用の2種類に分けています。表面は、緑と黄色の部分に分かれ、聴覚障がい者用は、緑部分に「耳が聞こえません」、黄色の部分に「手話ができます」、また、外国人用は、緑の部分に英語、ハングル語、中国語、「○語で話をしてください」、黄色の部分には、「私は○語を話せます」と。そのほか、「食べたい」、「トイレに行きたい」などのイラスト表記をつけ、肩にかけたり、イラストを示し、意思を伝え合えるなど、画期的な施策と思います。  提案ですが、本市でも、災害時バンダナを導入してはいかがでしょうか。 392 ◯議長(越川 哲君) 保健福祉部長。 393 ◯保健福祉部長(川島勝喜君) 今後のバンダナの導入でございますけれども、バンダナに限らず、避難場所で意思の疎通が図られるような情報の提供が、速やかに、スムーズにできるような工夫を、今後とも重ねてまいりたいと考えております。 394 ◯議長(越川 哲君) 市川議員。 395 ◯11番(市川陽子君) 災害のときは、本当に混乱してしまうと思います。そういう意味でも、この災害時バンダナは活用できるんではないかと思いますので、その1つとして、考えていただければと思います。  近年は台風や地震、津波や洪水、竜巻、土砂災害、火山災害などの自然災害が日本中、不意をつくように発生することが多くなってまいりました。実際に災害に遭遇したとき、どう動くべきか、何をするべきかを冷静に判断することは、極めて困難です。ふだんからの訓練や備えは、自分と家族の命を災害から守る第一歩と言えます。  また、地域における防災訓練を機会に、避難場所の確認や備蓄品のチェックを家族で行うことで、自らの防災意識を高めることが大切とも言われております。  今後、防災訓練により、一層の豪雨災害に対する強靭化が求められますが、市長の見解をお聞かせください。 396 ◯議長(越川 哲君) 市長。 397 ◯市長(椎名千収君) ゲリラ豪雨の対策といたしましては、通常時から土のうを準備しておくことで、大雨時に氾濫のおそれがある箇所に配布をし、水害を未然に防ぐ対策を、現在行っているところでございます。  また、起こってしまった災害に対しましては、補助制度を使うなどして、対応してまいりたいと思ってございます。  このゲリラ豪雨につきまして、まだ本格的な経験がありませんので、どのように対応したらいいのかということは、想像の中にあります。恐らく、この市にとりましての一番心配されますことは、崖崩れによる民家が押し潰されるというような状況が発生しないようにということと、もう一つは、短時間に相当量の雨が降りますものですから、その影響が、まだどのようなものかということが、私の中でもわかりません。非常に大事なことは、川に近づかないことなんだろうと、早目の避難を要することと思います。  そういった意味では、できるだけ的確に情報を得て、気象台長からホットラインの形で、それぞれの首長に情報が入ってくるというようなこともお聞きしていますし、遅れないように、避難をお早目に、勧告なり、指示を出していくということを努めていきたいと思ってございます。 398 ◯議長(越川 哲君) 市川議員。 399 ◯11番(市川陽子君) わかりました。やはり、まだそういう経験がない部分でもありますけど、かなり作田川が氾濫したときの状況とか、また、豪雨の中で道等が崩れたりというようなところも、小さなことかもしれませんけれども、実際的に起きているところもあります。  先ほど市長もおっしゃったように、初動体制、やはり、情報をしっかり早目に対応して、迅速にしていくということが大事なのかなと思います。  また、その経験をしているところに、どういうものかを聞いていくことも、そういった対応をしているところに聞いていく、やっているところに聞いていくことが大事なんではないかなと、私は思います。ぜひ、その辺もよろしくお願いいたします。  次に、項目5の成東駅前整備の成東駅前観光交流センターについて。先ほど代表質問の質疑の中で、目的と役割をお聞きしましたが、あくまでも交流センターは、観光客や市民の交流の場、学生のために設置するということでよろしいのでしょうか。 400 ◯議長(越川 哲君) 都市整備課長。 401 ◯都市整備課長(川合秀和君) そのとおりでございます。 402 ◯議長(越川 哲君) 市川議員。 403 ◯11番(市川陽子君) このたび、定例会の初日に、議案第2号 山武市成東駅前観光交流センター条例の制定についての説明がありました。公明党として、何度も、何度も質問に取り上げさせていただきましたが、やはり、市民の税金が投入されていることを踏まえて、お聞きいたします。  コンビニエンスストア等は、トイレの設置によって、来客数が決まるとも言われております。清潔感のあるトイレに入って、何も購入しないで帰る方は、余りおりません。  そこで、成東駅前まちづくり協議会も取り組んでいることは認識しておりますが、設計段階に入る前に、代表質問でも触れていましたけれども、市民の女性や活用する学生の声を、アンケート調査等によって、これは盛り込まれているのでしょうか。 404 ◯議長(越川 哲君) 都市整備課長。 405 ◯都市整備課長(川合秀和君) 特にアンケート調査は行っておりません。 406 ◯議長(越川 哲君) 市川議員。 407 ◯11番(市川陽子君) やはり、身近な声を聞いて、利用する方がどういうものがいいかということも聞いていくべきではないでしょうか。  次に、再度確認させていただきますが、平成28年第4回定例会の答弁に、一般の方が使用できるトイレを設置するには、千葉県福祉のまちづくり条例に基づき、男子用、女子用、それぞれのトイレのほか、車椅子の方が利用できる多目的トイレを整備するとありました。  なぜ、はじめに職員用のトイレのみと考えたのか。その後も問題提起をしましたが、例えば、事務所や給湯器設置場所等などの設計の見直しをかけることはできなかったのでしょうか。 408 ◯議長(越川 哲君) 都市整備課長。 409 ◯都市整備課長(川合秀和君) 議員の御指摘の共用トイレにつきましては、結果的に、市の施設で、男女共用となったことは、配慮が足らなかったかと思います。  当初、全体面積が限られていることから、トイレについては、駅前に公衆トイレがあるため、職員が利用するトイレの設置のみと考えておりました。昨年の議会等で御質問をいただき、検討した結果、共用ではありますが、利用者も利用できるトイレに変更して、対応する旨、予算特別委員会で、報告させていただきました。  設計を見直したときに、男女別のトイレも検討しましたが、千葉県福祉のまちづくり条例、施設の構造、スペースの状況などから、総合的な考慮をして、センターのトイレについては、多目的な共用トイレが1つしかできませんでした。 410 ◯議長(越川 哲君) 市川議員。 411 ◯11番(市川陽子君) 要は、スペースがとれなかったというところが、1つの理由なんでしょうか。 412 ◯議長(越川 哲君) 都市整備課長。 413 ◯都市整備課長(川合秀和君) そうです。全体的な面積というものがあって、スペースがとれなかったということもあります。 414 ◯議長(越川 哲君) 市川議員。 415 ◯11番(市川陽子君) 以前から私も訴えていましたけれども、成東駅は山武市の顔でもあります。シェルターが交流センターまでつながっていないようですけれども、雨の日に、そのたびに傘を差していかなくてはなりません。公衆トイレを利用されるのであれば、せめておもてなしからでも、後づけでシェルターの延長を行うことで、交流センターとの一体感ができて、よいのではないでしょうか。その点いかがでしょうか。 416 ◯議長(越川 哲君) 都市整備課長。 417 ◯都市整備課長(川合秀和君) 申しわけございません。御指摘のとおり、交流センターとシェルターはつながっておりません。シェルターは、あくまでバス及びタクシー乗り場の雨よけとして設置しているものになります。 418 ◯議長(越川 哲君) 市川議員。 419 ◯11番(市川陽子君) 私は、交流センターにトイレが1個しかできないというところで、市民の方に公衆トイレを御利用していただかなければいけないというところで、その利用していただくためにもという思いで、今、質問させていただいたんです。  では、交流センターまで延長した場合、どの程度、予算がかかるのかお聞かせください。 420 ◯議長(越川 哲君) 都市整備課長。 421 ◯都市整備課長(川合秀和君) 詳細に検討したわけではありませんが、工事費で約1,400万円ほどかかると思われます。 422 ◯議長(越川 哲君) 市川議員。 423 ◯11番(市川陽子君) 1,400万円ということで、何とかなったんではないかなと思います。  市民と観光客、市民相互の交流を図り、にぎわい創出の拠点とありましたが、設計段階から、一番必要な男女別のトイレが置き去りにされて、とても残念に思います。交流センターには、男女共同の多目的トイレを設置するようですが、内部障がい者のためのオストメイトは設置する予定でしょうか。 424 ◯議長(越川 哲君) 都市整備課長。 425 ◯都市整備課長(川合秀和君) 交流センターには、オストメイトは設置されませんが、駅前の公衆トイレの多目的トイレの改修に当たり、オストメイトを設置する予定としております。 426 ◯議長(越川 哲君) 市川議員。 427 ◯11番(市川陽子君) それでは、公衆トイレには、もともとオストメイトはついていない、新たにつけるということですか。 428 ◯議長(越川 哲君) 都市整備課長。 429 ◯都市整備課長(川合秀和君) 現在、既存の駅前の公衆トイレには、オストメイトは設置されておりません。 430 ◯議長(越川 哲君) 市川議員。 431 ◯11番(市川陽子君) 改めて、成東駅公衆トイレについてお聞きいたします。  駅前公衆トイレの改修内容をお聞かせください。 432 ◯議長(越川 哲君) 都市整備課長。
    433 ◯都市整備課長(川合秀和君) 市が主体となってやる事業で、建物の建て替えはできませんが、全体的な改修を行います。  和式便器については、洋式便器にかえ、温水洗浄便座対応とします。  男女とも双方にベビーチェアを設置し、外壁及び内装について、塗装及びタイルを改修し、照明はLED照明とします。  また、多目的トイレについては、先ほど説明しましたオストメイト対応トイレとします。  なお、現在、設計会社と調整しており、多少の変更が生じることもございます。 434 ◯議長(越川 哲君) 市川議員。 435 ◯11番(市川陽子君) 私たちも駅等で立っているときに、公衆トイレに関しては、市民の声から、本当にさまざま聞かされておりましたので、きちんと形になる改修にしていただければ、市民も大変喜ぶと思いますので、その辺、丁寧によろしくお願いいたします。  また、駅前整備の進捗状況と公衆トイレを含めて、今後の完成予定をいつごろと考えておりますでしょうか。 436 ◯議長(越川 哲君) 都市整備課長。 437 ◯都市整備課長(川合秀和君) 交流センターにつきましては、12月初旬の開設に向けて、整備を進めており、8月末時点で、屋根工事を行っているところでございます。  一方、駅前の公衆トイレに関しましては、現在、設計委託をしており、工事に関しましては、年内に発注して、年度内に完成させる予定です。  駅前整備に関しましては、年度末までに、暫定形ではありますが、完成させる予定になります。 438 ◯議長(越川 哲君) 市川議員。 439 ◯11番(市川陽子君) わかりました。やはり、多くの若い学生が出入りします。その数的な点は、まだ見えない点ではございますけれども、防犯対策として、駅前や交流センターの目の届かないところに、防犯カメラは不可欠と思いますが、対策は考えておりますか。 440 ◯議長(越川 哲君) 都市整備課長。 441 ◯都市整備課長(川合秀和君) 施設管理として、防犯カメラの設置は予定しておりません。  開館中は、職員が1名常駐しており、夜間につきましては、機械警備により対応します。 442 ◯議長(越川 哲君) 市川議員。 443 ◯11番(市川陽子君) やはり、職員が1名しかいないということで、学生の方たちは2階を御利用するわけですから、そういう面での防犯というところで、非常に危惧される点であります。  やはり、その点も含めて、もっとしっかり考えていただければと思います。そういう中で、目につかないところ、どういうふうな防犯があるかわからないところでの危機管理の中で、駅前の防犯カメラを含めての設置は、市民部局と考えますが、その辺、何か予定がございますでしょうか。 444 ◯議長(越川 哲君) 市民部長。 445 ◯市民部長(小川宏治君) 市民部は、犯罪の起こりにくい環境に向け、設備の整備を進めておるところでございます。  駅前ロータリーへの防犯カメラの設置は、犯罪抑止に大変効果があることから、設置に向けて、関係機関と協議しながら、進めていきたいとは考えております。  以上です。 446 ◯議長(越川 哲君) 市川議員。 447 ◯11番(市川陽子君) 駅前のほうは、危機管理等で、これから対応するということですけれども、やはり、交流センターの見えない暗いところ、そういうところも、しっかり、これからも考えていただければと思います。よろしくお願いいたします。  今後、公衆トイレの整備と成東駅前観光交流センターの利用者との整合性を図るためにも、補助金の活用をどのように考えているのか教えてください。 448 ◯議長(越川 哲君) 都市整備課長。 449 ◯都市整備課長(川合秀和君) 千葉県の観光部局の補助事業を活用し、駅前公衆トイレの改修工事を行ってまいります。  事業費の概算として、現在のところ、900万円程度を見ており、そのうち500万円程度を補助金として見込んでおります。 450 ◯議長(越川 哲君) 市川議員。 451 ◯11番(市川陽子君) そうすると、約400万円で済むということでよろしいでしょうか。  やはり、交流センターが先にできて、トイレが利用できないということで、交流センターが先にできて、公衆トイレがかなり遅れてしまうとなると、その辺が非常に危惧されるなと思いまして、質問させていただきました。ぜひよろしくお願いいたします。  8月25日の千葉日報に、佐倉駅から銚子駅開業の120周年、総武線の今昔で、大正初期の成東駅と来年3月、工事の完成予定図が記載されておりました。時代の流れを感じたのは、私だけだったでしょうか。これが、千葉日報に載っていたものでございます。将来に向けて、市民や市外からの観光客の方が喜んで利用していただける駅周辺にと、一緒に盛り上げられたと思います。  そこで、先ほどシェルターの予算も約1,400万円ぐらいということで伺いましたが、後世に残していくという点からも、市長の見解をお聞かせください。 452 ◯議長(越川 哲君) 市長。 453 ◯市長(椎名千収君) 駅前の整備に関しましては、市民の皆様方、駅近隣にお住まいの方が中心となってつくられましたあじょすっ会、あるいは、まちづくり協議会からのさまざまな御意見に基づいて、整備を進めてまいりましたが、市川議員から御指摘のトイレに関しまして、また、それに付随してのシェルターについての御意見でございますが、ごもっともだと思います。  トイレの御指摘をいただいてから、最終段階まで、ぎりぎりまで男女別のトイレを検討させました。構造、広さの問題もございますけれども、2階に上がっていく階段の位置といったものも含めて、どうしても男女別プラス障がい者用というものができませんでした。  なので、福祉のまちづくり条例で求められる車椅子も中に入れるトイレを、男女共有という形でつくるというところで、やむを得ずということになりましたものですから、最初の段階から考え方をもう少し提示をしていれば、また別の考え方があったのかなと思いますが、建物の設計、形も含めて、仕様ができ上がってから、検討させたものですから、このような形になったことをお許し願いたいと思います。  御質問いただいた件でございますが、大変、長年の懸案でありました成東駅前のロータリーの改修が、ようやく今年度中にでき上がる、一部、土地が買えないということで、少し残る分がございますけれども、一応の形ができ上がるということでございます。  よかったなというふうに思っているんですが、地方都市、どこに行きましても、駅前がきれいになりました。しかしながら、にぎわいはなかなか戻ってこないということは、現状であります。なぜかといいますと、成東駅も含めまして、乗降客数は減少傾向にありますし、それから、駅までのアクセスということでは、人が歩かなくなってしまって、車で送られてくるという割合が、圧倒的に多くなったということもあり、駅前の商業立地というものが、かなり変わってしまいました。  そういったことから、地方、特に、もう少し遠いところに行きますと、駅前に駐車場だらけと。当成東駅周辺も、家がなくなりますと、そこが駐車場になっているということが、現状でございます。  そういった意味で、ここのにぎわいをどのようにつくっていくかということにつきましては、これからのことでございますし、これは、行政だけでできることではありません。地域の企業の方々も含めて、地域の方にも頑張ってもらわなければいけませんし、また、さまざまな御提案をいただく中で、行政は行政として、にぎわいの創出ということにつきましては、これから、精いっぱいやってまいりたいと考えてございます。 454 ◯議長(越川 哲君) 市川議員。 455 ◯11番(市川陽子君) 今までかかわってない方たちが入って、また、話し合いの中でつながっていけば、また広がりも出てくるのかなと、市長の話を聞いて思いました。  先ほど、私、1点、すみません、シェルターの件でございますけれども、市長として、もうちょっと延長すること、その辺いかがでしょうか。 456 ◯議長(越川 哲君) 市長。 457 ◯市長(椎名千収君) 御提案いただいて、この点も、急いで、多少検討させていただきました。先ほど、課長のほうから、費用面については、御回答させていただきましたけれども、その他に、今回、地下に電線、その他を埋設をしてございますし、また、これも教えていただいたことでございますけれども、例えば市役所の敷地のように、簡単にシェルターをつけるというわけにはいかないので、あれも道路ということでございますので、さまざまな協議が必要ということもございます。  ですから、これは、今回このような形でつくらせていただいて、でき上がってから、また新たに検討する問題かなと考えてございます。 458 ◯議長(越川 哲君) 市川議員。 459 ◯11番(市川陽子君) わかりました。検討で終わらないで、市民に本当に喜んでいただけるように、つくったときに、あの方たちがしっかりつくってくれたから、今こうやってあるんだなと、やはり、市民に言われるような事業にしていかなければいけないんではないかと思いますので、そこには、市民の税金もしっかり使われている、理解があって、はじめて喜んでいただけるものだと思いますので、よろしくお願いいたします。  市長、その点いかがでしょうか。 460 ◯議長(越川 哲君) 市長。 461 ◯市長(椎名千収君) 駅前の御質問をいただいている問題につきましては、完成形というものが、なかなか理想的なものができてなくて、大変恐縮ですが、例えば、トイレにしましても、基本的に最初、公衆トイレがあって、このことについても、駅前がきれいになるのであるから、当然、駅に付随するトイレもしっかりと建て直すということも、検討させていただきましたが、当然、そこにはJRの考え方も絡んでまいります。  そういった中で、JRのほうには、全くそういった意思がない、建て替える意思がないということでありますので、次善の策として、市のできる形の中で、少し今よりはきれいになるであろうという事業をさせていただきます。  観光案内所につきましても、さまざまな形で、皆様方の御意見をいただいて、つくらせていただきましたが、市川議員御指摘のシェルターでありますとか、トイレについては、その中では、皆様方の御意見が出てこなかったということもあって、最終段階でのできる限りのことはさせていただいたということで、100%御満足いただけるものにはなってないということでございます。  とりあえず、今年度いっぱいにできますので、見ていただいて、その中で、ここはどうしてもだめなんだというところについては、また直していかなければいけないと考えます。 462 ◯議長(越川 哲君) 市川議員。 463 ◯11番(市川陽子君) わかりました。やはり、女性の視点、いろいろな事業を決めてつくりますけれども、どこまで女性の視点が入っているのかなと、そういう声を聞いているのかなと思う点を、これからはそこもしっかり捉えていただければと思います。物事をつくる前に、若い人の声を聞くとか、そういうところの視点が、もうちょっとあってもよかったんではないか。先ほど市長もおっしゃっていたように、その以前にきちんとした形になれば、多少なりとも、直すことができたのではないかなと思います。よろしくお願いいたします。  最後に、項目7の健康福祉の関連にて、肝炎対策についてお聞きします。  はじめに、日ごろから健康支援課の皆様が、特定健康診査に、検査に、がん検診及び乳幼児健診等に丁寧に御尽力されていることに、敬意を表したいと思います。  それでは、B型肝炎及びC型肝炎は適切な治療を行わないまま放置すると、慢性化し、肝硬変や肝がんに進行するおそれがあると言われており、肝炎ウイルス陽性を早期に発見し、早期に治療に結びつけることが重要です。  本市では、過去に肝炎ウイルス検査を行っていない方に、個別通知を行っているのでしょうか。 464 ◯議長(越川 哲君) 保健福祉部長。 465 ◯保健福祉部長(川島勝喜君) 肝炎ウイルス検査は、市の検査以外に、保健所、医療機関、献血でも実施しているため、全ての未受診者を把握することができない状況にあり、個別通知は行っておりません。  ただ、国民健康保険加入者を対象とした特定健診、後期高齢者健診、一般健診、肺がん検診と同時に検査を行っておりますので、これらの検査対象者に、個別通知をしております。その際、肝炎ウイルスの検診についても、お知らせをしているところでございます。 466 ◯議長(越川 哲君) 市川議員。 467 ◯11番(市川陽子君) 国保をやっている方たちにはということですけれども、毎年、肝炎ウイルス検査を受けて、陽性の方に対して、ここにパンフレットがあるんですが、「今こそ、たたけ!肝炎ウイルス」のリーフレットを同封し、送るとか、医療機関への受診勧奨をどのように行っているのかお聞かせください。 468 ◯議長(越川 哲君) 保健福祉部長。 469 ◯保健福祉部長(川島勝喜君) 平成28年度から、山武市では、肝炎ウイルスの検診の結果が陽性の方に対し、重症化予防を目的とした肝炎ウイルス陽性者フォローアップ事業を実施しております。  陽性者には、保健師が面談して、検診結果の説明や受診勧奨を行い、本人の同意を得まして、その後の受診状況や治療状況を把握し、未受診者や治療中断等があれば、再度、受診勧奨をするなどのフォローアップを行っております。  また、リーフレットにつきましては、特定健診、複合検診の会場及び保健センターの窓口等に設置して、周知を図っているところでございます。 470 ◯議長(越川 哲君) 市川議員。 471 ◯11番(市川陽子君) 本市では、しっかり対応していることがわかりました。  C型肝炎の治療が進展し、患者支援が充実されてきた一方で、職域での検診など、利便性に配慮した検査体制を整備すること、精密検査や肝炎医療を適切に受診していない肝炎ウイルス検査で、陽性が多数上っていることが課題になっていることで、国の指針が平成28年6月に改正されたことを受けて、県は、計画期間、平成29年から平成33年までに、次期推進計画の策定が進められていることを聞いております。  やはり、職域での全てを市では把握することは難しいと思いますが、この一、二年前の検診者数と陽性者数がわかりましたらお聞かせください。 472 ◯議長(越川 哲君) 保健福祉部長。 473 ◯保健福祉部長(川島勝喜君) 検診者数ですけど、平成27年度に、55名受診しております。平成28年度が63名、平成29年度が100名ということで、増加傾向にあります。  また、陽性者については、平成27年度が、B型肝炎が1人。平成28年度はございません。平成29年度に、B型肝炎が1人ということでございます。 474 ◯議長(越川 哲君) 市川議員。 475 ◯11番(市川陽子君) 現在のところ、そんなにいないということだと思います。  今回、各自治体の子育てにおけるワクチン及び高齢者に対する対策を調べさせていただきましたが、どこよりも本市が手厚く対応がされていることがわかりました。  今後、ロタウイルスのワクチンも、国、県にて定期接種になるようですが、その際、市民には丁寧に周知をお願いしまして、私の関連質問を終わりたいと思います。 476 ◯議長(越川 哲君) 以上で、市川陽子議員の関連質問を終わります。  ここで、暫時休憩します。再開は午後3時15分とします。              (休憩 午後 3時04分)              (再開 午後 3時12分) 477 ◯議長(越川 哲君) 再開します。休憩前に引き続き会議を開きます。  ほかに関連質問はありませんか。  本山英子議員、御登壇願います。  本山議員。 478 ◯14番(本山英子君) 本山英子です。議長の発言の許可をいただきましたので、公明党、長谷部議員の代表質問に関連し、質問をさせていただきます。  はじめに、さんむ医療センターについての質問をします。  まず、病院経営の情報誌の記事を抜粋して、紹介させていただきます。日本では、65歳以上の高齢者で認知症の人は、2012年時点で既に約462万人、団塊の世代が後期高齢者入りする2025年には、700万人を超えると推計されています。  厚生労働省研究班の調査、実に高齢者の5人に1人が認知症に該当することになる。こうした認知症高齢者の増加に伴って、急性期病院においても、認知症の患者が身体疾患で救急搬送されるなどして、一般病床で受け入れる例が増加している。あらゆる医療機関において、基礎疾患として認知症が併存している高齢者が増えている中で、認知症ケアと真剣に向き合うことは避けられない状況となっている。  こうした状況に鑑み、2016年度の診療報酬改定では、認知症ケア加算が新設され、1年が経過した。この加算は、身体疾患のために入院した認知症患者を、医療機関が適切に受け入れ、病棟における対応力とケアの質を向上させることを目的としているとあります。今、紹介しましたように、これからはもっと多い割合で、医療における認知症の患者さんのことが避けられないときを迎えています。  病院経営においても、認知症ケア加算が追い風になるとの見方もあります。それには、また、ハードルもあるわけですが、認定看護師が徐々に増えているさんむ医療センターであります。そこで、地域医療を担う病院として、認知症ケアへの現在の取り組みと今後の取り組みについてお聞かせください。 479 ◯議長(越川 哲君) 保健福祉部長。 480 ◯保健福祉部長(川島勝喜君) さんむ医療センターでは、認知症ケア専門士を、回復期リハビリテーション病棟に、認知症サポートナースを各病棟に配置しております。  また、院内研修やeラーニング研修により、技術向上を図るとともに、認知症患者への対応をしており、今後も認知症看護認定看護師の取得を目指すことのほか、認知症ケアの質の向上を目標としたいと、さんむ医療センターのほうからは回答をいただいております。
    481 ◯議長(越川 哲君) 本山議員。 482 ◯14番(本山英子君) 取り組んでいただいているとは思いますが、やはり、ほかの面でさんむ医療センターが非常に頑張って、ここまで来ておりますので、認知症対策をしっかりやることによって、これからの大きなプラスになっていくというふうに思うわけでございます。  また、9月1日の全員協議会において、さんむ医療センター建替整備基本構想がございました。その20ページに、地域医療支援病院の認定とあります。すばらしい取り組みだと思います。長野県がこの取り組みを積極的に取り組んだと認識をしていますが、病院が建て替え後の取り組みとはいえ、準備については進めていくことが大事なのではないかと思います。  そこで、地域医療支援病院の認定の主な承認要件として、1、原則として、200床以上の患者の収容施設を有すること。  2、次の施設を有し、かつ記録を備えておくこと。集中治療室、化学等の検査施設、病理解剖室、研究室、図書室、救急用または患者輸送用自動車及び医薬品、情報管理室等。  3、原則として、紹介患者に対する医療提供を実施すること。  4、建物、設備等の共同利用についての体制が整備されていること。  5、救急医療を提供する能力を有すること。  6、地域の医療従事者の資質の向上のための研修を行わせる能力を有することとあります。  また、かかりつけ医等との適切な機能連携を確保するため、地域医療支援病院の管理者には、次の事項が義務づけられています。  1、原則として、他の医療施設から紹介された患者に対して、医療を提供すること。  2、医療を提供した患者に、適切な医療機関を逆紹介し、その後の医療を確保することとあります。  身近な地域で完結した医療が提供できるようにするためには、診療所や病院などの医療機関が相互に協力し、それぞれの役割を果たすことが必要です。一次医療を担うかかりつけ医を支援し、専門外来や入院、救急医療など、地域医療の中核を担う体制を備えた病院が、地域医療支援病院として、各都道府県知事から承認を受けています。  今後、このことを目指すさんむ医療センターには、ぜひとも実現をしていただきたいと考えます。そこで、医師会との意見交換が大変重要になると考えます。現在、医師会との意見交換は、どのように行われていますか。 483 ◯議長(越川 哲君) 保健福祉部長。 484 ◯保健福祉部長(川島勝喜君) 地域医療に関して、市が主催する医師会との意見交換会の場は、さんむ医療センターの理事長や院長、山武郡市の医師会や歯科医師会、薬剤師会の代表の方が委員となっております山武市地域医療介護連携推進協議会がありますが、山武市地域医療介護連携推進協議会では、医療介護連携の現状の取り組みと課題について、話し合いを始めたところでございます。 485 ◯議長(越川 哲君) 本山議員。 486 ◯14番(本山英子君) 今後は、市が設定した場とか、そういうことではなく、ぜひ、さんむ医療センターのほうからも積極的にお声をかけて、医師会との意見交換を深めてはどうかと思いますが、この点、市長、いかがでしょうか。 487 ◯議長(越川 哲君) 市長。 488 ◯市長(椎名千収君) ありがとうございます。これは、病院が主体的に医師会とのお話し合いを持って、連携を密にしていくということが求められるというお話だと思います。そのように、私のほうからも、理事長、院長にお話をさせていただきたいと思います。  医師会の組織が、どちらかといいますと、郡中心になります。患者さん、病院とクリニックのつながりも、市内に限定されておりませんので、そういった面で、現在の山武郡市の医師会という枠組みとは、ちょっと違うところもあると思いますので、そういった意味で、病院側からの積極的なアプローチが求められるという御意見、ごもっともだと思いました。 489 ◯議長(越川 哲君) 本山議員。 490 ◯14番(本山英子君) ぜひよろしくお願いいたします。  次に、地域医療支援病院の患者紹介制度についても、かかりつけ医等との適切な機能連携を確保するため、地域医療支援病院の管理者には、次の事項が義務づけられています。  原則として、他の医療施設から紹介された患者に対して、医療を提供すること。  医療を提供した患者に、適切な医療機関を逆紹介し、その後の医療を確保すること。  上記の体制が整備されていると認められるには、1、紹介率80%以上、2、紹介率65%以上、逆紹介率40%以上、もしくは、3、紹介率50%、逆紹介率70%以上のいずれかの場合に該当することが求められています。  現在の紹介率、逆紹介率についても、今後、上げていく努力が必要だと思いますが、いかがでしょうか。現在の率を示していただけたら、ありがたいです。 491 ◯議長(越川 哲君) 保健福祉部長。 492 ◯保健福祉部長(川島勝喜君) 平成28年度の実績でございますが、紹介率は35%、逆紹介率は17.9%でございます。 493 ◯議長(越川 哲君) 本山議員。 494 ◯14番(本山英子君) この数字を見てもわかるように、今後しっかりこの点も上げていく努力が必要ということになるわけでございます。  経営につきましては、順調に進んでいるようですが、独法化になり、7年が経過いたしました。市からの操出金についての考え方と金額については、どういう基準で出しているのかをお聞かせください。 495 ◯議長(越川 哲君) 保健福祉部長。 496 ◯保健福祉部長(川島勝喜君) 独立採算制を原則に、効率的な経営を行いつつ、さんむ医療センターが、その役割を果たすため、病院負担とすることが適当でない経費及び病院負担が困難な経費として、国の定める基準に従って、市の一般会計のほうから負担しております。 497 ◯議長(越川 哲君) 本山議員。 498 ◯14番(本山英子君) ということは、今後、増えることはあったとしても、減ることはないという認識でよろしいですか。 499 ◯議長(越川 哲君) 保健福祉部長。 500 ◯保健福祉部長(川島勝喜君) 状況によりますけれども、ほぼ同額の推移は保っていくような形になるのではないかと考えております。 501 ◯議長(越川 哲君) 本山議員。 502 ◯14番(本山英子君) わかりました。  9月1日の全員協議会にて、さんむ医療センター建替整備基本構想の説明がありました。そこで、スケジュールが出ておりまして、今後の基本構想の後に、基本計画ということで、部長のほうからあったわけでございますが、この中で、私が1つお聞きしたかったことは、この計画ができていく中で、議会がどこで議決もしくは承認、そういったスケジュールについても、わかれば、教えていただきたいと思います。 503 ◯議長(越川 哲君) 保健福祉部長。 504 ◯保健福祉部長(川島勝喜君) 基本計画の策定が終了した時点で、議会のほうにはお示しをしたいと考えております。 505 ◯議長(越川 哲君) 本山議員。 506 ◯14番(本山英子君) 基本計画は平成29年度から平成30年度に策定予定だということでありました。ここで、一旦、議会の議決をいただく、もしくは、承認をいただくということですか。  その後の実施計画が平成32年ということで、ここで議決をいただくという流れになるということでしょうか。 507 ◯議長(越川 哲君) 保健福祉部長。 508 ◯保健福祉部長(川島勝喜君) 先ほども申したように、基本計画が、これからの病院をどのように建て替えていくかという基本になります。そういった中で、この基本が策定されることによって、これからの計画が決まってきますので、これができ上がった中で、議会のほうにお示しをするというような形になります。 509 ◯議長(越川 哲君) 本山議員。 510 ◯14番(本山英子君) わかりました。余りもう時間もそれほどないという印象を受けるわけであります。  次に、新病院の概算事業費を98億6,000万円とし、安心して暮らすことができる環境を整備するため、機能を発揮する手段として、ふさわしい施設整備及び移転を検討することとしていますとあります。  先日、さんむ医療センターに伺いました。産科等のリフォームした箇所を見せていただきました。その際に、分娩室が個室となり、安全性の確保が増し、よかったとの現場の声でした。  トイレ等もきれいになり、ようやく和式から洋式になったことを聞き、トイレにつきましては、全館洋式化に取り組んでほしいと思いました。限られた面積の中でのリフォームですので、限界は感じますが、それでも頑張ってくれている医師や看護師さん方の心意気に感動して、帰ってまいりました。  そこで、この中に移転とあるわけですが、まずは、現在の借地についての購入の検討はされますか。 511 ◯議長(越川 哲君) 市長。 512 ◯市長(椎名千収君) 借地の購入の検討が先ではなく、現在の建物を一部使うということも含めまして、現地での建て替えということと、新しく土地を求めて、新築移転するということを、最初に結論を出さなければいけないと思います。  移転ということになりますと、基本的には原状復帰といいますか、建物を壊して、お返しするということが原則になろうかなと思います。  建物を現地で建て替えるということになったときに、検討するかどうかということでございますが、買えるか、買えないかわかりませんが、現地建て替えということになれば、検討することになると思います。 513 ◯議長(越川 哲君) 本山議員。 514 ◯14番(本山英子君) わかりました。今、決めるほうが先だということでありました。先ほど来、全部、移転新築なのか、既存のものを使いながら、今の場所でするのかというところの中で、調査をさせたということでありましたが、この調査につきましては、どこにさせたのでしょうか。 515 ◯議長(越川 哲君) 保健福祉部長。 516 ◯保健福祉部長(川島勝喜君) 手元に資料がございませんので、後ほど回答させていただきます。 517 ◯議長(越川 哲君) 市長。 518 ◯市長(椎名千収君) これは、うちのほうが発注元ではございません。病院のほうで検討したものでございますので、すみませんが、そういったことで対応させてください。 519 ◯議長(越川 哲君) 本山議員。 520 ◯14番(本山英子君) どこに調査をさせたかというところがなぜ気になるかといいますと、かなり具体的なお金の部分もお話しされておりましたので、そういった専門のところに、きちっと投げて、その上での回答なのか、病院内で検討をし、調査をしたという中でのことなのかということが非常に気になったので、お聞きしました。 521 ◯議長(越川 哲君) 市長。 522 ◯市長(椎名千収君) しっかりとした知識のあるところに、委託をお願いをかけるということで、こちらのほうから病院のほうにお願いをして、そのような形でやったということでございます。 523 ◯議長(越川 哲君) 本山議員。 524 ◯14番(本山英子君) そういうことであれば、私だけでなく、議会のほうにも、そういったものを示していただければと思いますので、よろしくお願いいたします。  今までのさまざまな病院の建て替えに関する会議の中で、ファシリティマネジメントの考え方を取り入れていくとあるわけですが、今回の建て替え整備に関しては、どのように反映されていくのかということをお聞きしたいと思います。 525 ◯議長(越川 哲君) 保健福祉部長。 526 ◯保健福祉部長(川島勝喜君) 病院建て替えにおけるファシリティマネジメントでございますが、時代や事業環境に合った経営計画のもと、少ないコストで多くの利益を得るため、経営資源の有効活用として、建替基本計画策定時に、既存の建物や医療機器等の利活用の検討や財産処分の検討、また建設時の投資費用や建設後の施設等の管理運営費の適正化などを検討し、経営効率の向上につなげてまいりたいと考えております。 527 ◯議長(越川 哲君) 本山議員。 528 ◯14番(本山英子君) わかりました。  この建て替え整備をした場合に、100億円の起債を起こしてということで、私も質問をする予定であったんですが、こういう時期でありますので、午前中の質問の中で、市長が答弁をされていることをお聞きいたしまして、自分の聞くところを少し短くしたいと思うので、それについての質問をさせていただきます。  この内訳の中で、病院が20億円、国が20億円、市が60億円ということで御説明がありました。私としては、75億円は、国の分は全く考えておりませんので、市が75億円で、病院が25億円というような計算なのかなと、単純計算で思っておりました。ここで、国という言葉が出てきたので、国の20億円については、まだ決定しているものではないと思われますが、これは必ず起債が起こせるんだということで、当てにしていいお金なんでしょうか。 529 ◯議長(越川 哲君) 市長。 530 ◯市長(椎名千収君) すみません、制度上の問題で、課長から答えさせていただきます。  起債を認められるか、認められないか、そもそも起債が全く認められないということになりますと、病院の建て替えはなかなか難しいということになろうかと思いますが、病院の建て替えについて、起債が認められれば、これは、間違いなく、国のほうから交付税の措置があるということだと思います。 531 ◯議長(越川 哲君) 本山議員。 532 ◯14番(本山英子君) 確認を兼ねてですが、全体の起債が認められれば、その上で、20億円は、必ず国から補助として入ってくるという考え方ですか。それについては、さまざまな審査があるのではないかと聞いているわけですけれども、当初は、真水で、国からの補助金はないだろうと思っていましたし、そのようにもお聞きしていたので、この20億円は、当てにできるお金かどうかをお聞きしたいです。 533 ◯議長(越川 哲君) 市長。 534 ◯市長(椎名千収君) 25%は、起債が当てにできるということは間違いないと思います。  これが、今、さまざまな国の考え方で、ほかの病院と統合をしていくというようなことであれば……。たしか48%というような起債の充当率になるんですが、それには、さまざまな検討もさせていただいているんですが、これはなかなか難しいと思ってございます。  現在の考え方の中で、この25%の起債を受けられるということは、基本的考え方として捉えてございます。 535 ◯議長(越川 哲君) 本山議員。 536 ◯14番(本山英子君) わかりました。  そして、また減債基金等の今後の中で、厳しい財政状況がある中では、減債基金等の活用をしていきたいとございましたけれども、この減債基金は19億2,000万円程度あるわけですが、これを使えるとして、どの程度の割合で、病院のほうに使うということは……。今後の財政状況も見ながらという中ではあると思いますが、どの程度の割合を使えるということはあるんでしょうか。 537 ◯議長(越川 哲君) 財政課長。 538 ◯財政課長(鈴木幸宏君) 具体的には数字はまだ決まっておりませんけれども、先ほど、午前中、市長から説明がありました中で、もちろん、国、県との補助金は、検討していくことは、当たり前のことでございます。  それ以外、自主財源として、特定財源として、減債基金を活用するというお話を申し上げました。これにつきましては、現在の減債基金をもちろん活用しますけれども、病院事業が始まるまで、時間がありますので、それまでに積み立て等もしますし、その他、病院に限らず、市全体のそのほかの財政運営を考えた中で、財源の確保に当たっていきたいという考えでおります。 539 ◯議長(越川 哲君) 本山議員。 540 ◯14番(本山英子君) それでは、引き続き、財政課長にお尋ねしますが、減債基金等ということは、減債基金以外の市が今保有している基金についても、さんむ医療センター建て替えのほうに使うものがあるという理解でよろしいですか。もし、具体的に示せるのであれば、教えていただければと思います。 541 ◯議長(越川 哲君) 財政課長。 542 ◯財政課長(鈴木幸宏君) 先ほど、減債基金等と申し上げましたけれども、主要となるものは減債基金と考えております。  「等」については、今後、また財政の財源を考える中で、すみません、「等」の部分は、まだはっきりしておりませんが、各方面、いろいろ検討していきたいという考えでおります。 543 ◯議長(越川 哲君) 本山議員。 544 ◯14番(本山英子君) わかりました。
     ちょっと今、名前が出てこない基金があるんですが、私が以前に質問をした地域に使う基金があるかと思います。それが10年経っていますので、そういったものもほかの基金に振りかえることができることになっているという、総務部長の答弁があったかのように、記憶をしております。  そういう意味では、今後の建て替えの中での活用を、しっかりと本来の市の財政を圧迫しないということも含めて、また、ほかの事業も決してなおざりにせず、やろうとした計画ができなかったということのないように、よく研究をしていただいて、お願いをしたいと思います。  また、私は、25年償還だと、操出金の3億4,000万円程度の金額、プラス3億円の利息抜きで、建て替えのほうのお金を勝手に計算をしまして、6億4,000万円を、市が25年間、償還していかなければいけないのではないかと思っていたわけですが、少し減ったわけですよね。2億2,000万円でしたか。そのような形で。  これは、あくまでも予想ですけれども、そういった中で、今後30年間、これから先、どこから償還が始まるかということは、まだ先ですけれども、市の財政力は持ちこたえられるのかどうか。また、あわせて、償還が終わるまでの人口や高齢化率等々、山武市を取り巻く環境についてのことも、予測のつく範囲で、お聞かせいただければと思います。 545 ◯議長(越川 哲君) 財政課長。 546 ◯財政課長(鈴木幸宏君) 御質問ですけれども、財政運営については、今後、また再度、長期財政計画を見直して、議会の皆様にお示ししたいと考えておりますので、市全体として、把握をさせていただきたいと思います。  今後の人口、高齢化率等の数値なんですけれども、償還が終わるころというか、仮に、例えば平成57年、西暦でいえば、2045年とした場合、これは、国立社会保障・人口問題研究所推計に準じた推計値なんですけれども、人口は約3万3,000人、65歳以上の人口は44.6%と推計されているということだけ御報告申し上げます。 547 ◯議長(越川 哲君) 本山議員。 548 ◯14番(本山英子君) 大変厳しい状況であることには変わりがないと思います。病院整備を反対しているわけではありません。ここまで独法化になったら、悪評を立てる方はいなかったと思いますが、やはり、成東病院が、さんむ医療センター地方独立行政法人として出発しても、恐らく潰れてしまうのではないかということも、私も、そういった頑張っている人の足を引っ張るような御意見を頂戴したことも実際ございました。  その中で、こうして、頑張っている姿を見ていく中で、さんむ医療センター、お金があれば、バーンと、もう好きなだけお金をかけて、建てていただきたい気持ちでいっぱいでありますが、そこは、どうしても、この設立団体の山武市が肩がわりするというか、そういう流れになっておりますので、責任があるわけですから、それはできない。  その中で、しっかりとした財政運営のもとに、さんむ医療センターと山武市が、どちらも健全な経営、財政運営のもとで、医療環境の整備を行っていただきたいと思います。そのためにも、今後の検討の中で、ただいま、基金のこともございましたけれども、どこまで使えるか、どれが使えるか、どうすれば使えるのかをしっかり考えていただく。  30人になった医師、また7対1を実現した看護師の皆さんに、喜んでいただけるような病院、また、市民だけではありませんけれども、さんむ医療センターを利用する方々が、本当にここに病院がずっと存続していてよかったねと喜んでいただけるような病院を、頑張って建設していければと思いますので、よろしくお願いいたします。  次に、市職員の職場環境についてです。  2016年6月、昨年ですけれども、毎日新聞の記事を読ませていただきます。阿蘇市は5月末、管理職を対象に、部下への接し方などを学ぶ研修会を開いた。講師の医師は、「部下の行動を観察し、ふだんと違うところに、本人より先に気づき、教えてあげることが大切」と述べた。西原村は、日本赤十字社と協力して、職員とカウンセラーとの面談を始めている。  ユニークな取り組みもある。震度7の揺れに2度襲われた益城町の役場3階には、先月8日、リフレッシュルーム(休憩室)が設置された。看護師らが職員の腕や背中をマッサージしたり、話し相手になったりして、緊張を解きほぐしている。  「体が軽くなり、気分もリフレッシュできた」、男性職員(27歳)は、約15分間のマッサージを終えると、笑顔を見せた。日赤奈良県支部から派遣されている看護師、松本淳子さん(61歳)は、「ストレスや疲れもたまっていると思うので、少しでも発散してもらえれば」と話した。  ここでですが、山武市では職員の健康面や心のケアなどを、産業医の方に相談やアドバイスを求めていますか。その結果については、どうでしょうか。 549 ◯議長(越川 哲君) 総務部長。 550 ◯総務部長(石橋和記君) 市では、職員の健康管理の一環といたしまして、健康相談窓口を開設しております。この相談窓口ですけれども、職員の皆さんが健康で、安心して、働くことができるように、一例を挙げますと、最近、調子がよくないですとか、メンタルヘルスで不安なことがあるですとか、また、部下や同僚の様子がいつもと違うなどの相談を、産業医の加部先生が個別に受けていただいております。  また、健康増進対策といたしまして、保健指導を実施しております。健康診断などの結果に基づきまして、産業医と連携いたしまして、所見のある方、有所見者への指導、助言なども行っていただいております。 551 ◯議長(越川 哲君) 本山議員。 552 ◯14番(本山英子君) やっていただいているということでありました。  また、長谷部議員の質問に対しましては、専用の休憩場所を、一応、準備はしたけれども、現在、事情で、市民の方々に使っていただいているんですか、子育て支援センター等々も出発しましたし、そういう意味で、そこに提供されていることだと思います。  しかしながら、昼食をとれるリフレッシュルーム、休憩場所、体調が悪いときに、少し休める場所についての今後の改善策はどうでしょうか。また、ここについては、さまざまなものを読みますと、任命権者、市長なんですけれども、市長がつくるか、つくらないは決めていいような言葉尻で書いてあるものを読ませていただきました。  ぜひ、その点も含めまして、今後の改善策を教えてください。 553 ◯議長(越川 哲君) 総務課長。 554 ◯総務課長(荒木康之君) 休憩室につきましては、現状では、新たな休憩室を整備することは困難なことから、現有施設を有効活用することで、休憩室を確保したいと考えております。これにつきましては、今後、職員組合や安全衛生委員会の意見も聞きながら、今後も休憩室の確保に努めてまいります。  また、休憩のとり方、昼食のとり方がありますけれども、市役所では、業務の性質上、開庁している時間帯は、継続して、窓口業務や電話対応をする必要がございます。来庁者の多い部署では、交代制により、対応するなど、各課等で工夫しながら、休憩の時間を確保しているということが現状でございます。  休憩時間は、職場で働く者の心身の疲労を回復させ、より能率的に職務を遂行するために、大切なものだと考えております。今後も市民サービスの低下を招かないよう配慮しつつ、職員の休憩のあり方について、関係各部署と協議を進めてまいりたいと考えております。 555 ◯議長(越川 哲君) 本山議員。 556 ◯14番(本山英子君) 大変に大事なことだと思います。  いつごろからスタートする予定で、協議に入っていただけるのかお聞かせいただきたいと思います。 557 ◯議長(越川 哲君) 総務課長。 558 ◯総務課長(荒木康之君) 近隣の状況等は、既にもう調べてありますので、今年度から協議のほうは進めてまいりたいと考えております。 559 ◯議長(越川 哲君) 本山議員。 560 ◯14番(本山英子君) それでは、遅くとも、来年の4月から休憩室がスタートできるような形をもって、スピード感をもって、頑張っていただければと思います。よろしくお願いいたします。  本庁舎、保健センター、教育委員会、のぎくプラザには、分煙の場所は何カ所あるでしょうか。 561 ◯議長(越川 哲君) 総務部長。 562 ◯総務部長(石橋和記君) 現在、本庁舎におきましては、所定の喫煙所が、本館の3階に2カ所、その他1カ所ございます。  また、教育委員会庁舎、のぎくプラザの喫煙場所は、屋外に1カ所ないし2カ所を設置してございます。  また、保健センターには、喫煙場所はございません。  なお、設置場所の選定でございますけれども、人の往来の少ない施設の端の棟に設置いたしまして、極力、来庁者等に煙の害が及ばないように配慮をしているところでございます。 563 ◯議長(越川 哲君) 本山議員。 564 ◯14番(本山英子君) 本庁舎の3階に2カ所、その他、屋外に2カ所ですか。1カ所。わかりました。  その場所につきましても、どちらかというと、外からいらした方のためという印象が薄いんです。分煙、禁煙についての議論は、国も足踏み状態のようでありますけれども、市としての方向性をきちんと形にするべきではないでしょうか。ここで、公共の敷地内分煙という形をとっているということでよろしいですか。 565 ◯議長(越川 哲君) 総務部長。 566 ◯総務部長(石橋和記君) 建物内については、分煙という形でやらせていただいております。 567 ◯議長(越川 哲君) 本山議員。 568 ◯14番(本山英子君) 私は公共の敷地内と言ったので、そこの駐車場、外の敷地内はどうでしょうか。 569 ◯議長(越川 哲君) 総務部長。 570 ◯総務部長(石橋和記君) 敷地については、特に制限は現在しておりません。 571 ◯議長(越川 哲君) 本山議員。 572 ◯14番(本山英子君) 分煙ルームは、ほかの施設にも整備を広げるということは、当然のことだと思います。理由としては、山武市は、公共の敷地内分煙ということを、内外に示すべきではないかと思います。外で灰皿の缶を置いて、一服しているということは、見た目も余りよくないし、市にも視察の方、また、業者の方やお客様、また市民の方々もお見えになるわけで、そういった方々にも分煙ルームという喫煙場所の提供は、必要だと思うんです。  外は分煙ではないので、嫌である、なしにかかわらず、そこでいいのではないかという考え方なのかなと思いますが、見えないところだからいいというよりは、きちっと整備をすれば、皆さんそこを使われると思うんです。分煙の形はいろいろあるようですけれども、やはり、副流煙が外に流れない形の分煙ルームとして、整備をしていただきたいと思いますけれども、そこはどうでしょうか。 573 ◯議長(越川 哲君) 市長。 574 ◯市長(椎名千収君) 敷地内禁煙といいますか、前に長谷部議員から建物内禁煙に向けての御質問をいただいて、前向きに検討する、取り組むというお話をさせていただいて、いろいろと検討させていただきました。  現状ですと、部長から御答弁させていただきましたように、3階に2カ所を設けさせていただいてございますが、もう半年経ちましたし、喫煙所を新たに屋外に設置すること、整備をしていくという方向で考えていきたいと思います。  職員につきましては、庁舎内を禁煙として、新たに喫煙ルームが外にできましたら、そこで吸ってもらうという形にしていきたいと思います。  伴いまして、3階に2つあります、南側については閉めさせていただいて、ただ、北側につきましては、今までもいろいろと検討する中で、やはり、議会の運営上、例えば、休息時間を長くとらざるを得ないなどということも心配をして、議会運営に支障がないかどうかということもあって、今までも少しちゅうちょした部分がございます。  ですが、職員については、そのような形でいきたいと思いますし、この北側につきましては、議会のほうで、議会の運営上、どうするかということについて、御意見を伺いながら、考えていければと思いますので、とりあえず、職員については、庁舎内では吸わない形を、できるだけ早く整備をしていきたいと考えております。 575 ◯議長(越川 哲君) 本山議員。 576 ◯14番(本山英子君) ぜひとも、外から来た方にも利用していただいて、また、わかる場所に設置をしていただいて、山武市、ちゃんと取り組んでいるという姿勢を示していただきたいと思います。  以上で、私の関連質問を終わります。 577 ◯議長(越川 哲君) 以上で、本山英子議員の関連質問を終わります。  これで、関連質問を終了し、公明党、長谷部竜作議員の代表質問を終わります。  ここで、暫時休憩します。再開は午後4時5分といたします。              (休憩 午後 3時53分)              (再開 午後 4時02分) 578 ◯議長(越川 哲君) 再開します。休憩前に引き続き会議を開きます。  市長。 579 ◯市長(椎名千収君) すみません、訂正を1つさせていただきたいと思いますが、先ほど、本山議員への答弁の中で、病院債の充当率につきまして、現在、一般的には25%です。  国のほうで、現在ですと、他の病院と連携法人をつくるか、あるいは、経営統合するということであれば、国のほうとしては、病院の数をできるだけ絞り込んでいきたいということもありまして、その場合には、特例として、48%と申しましたが、40%が正しいということで、訂正させていただきます。申しわけございませんでした。 580 ◯議長(越川 哲君) 次に、未来研、小川良一議員の個人質問を許します。  小川良一議員、御登壇願います。  小川議員。 581 ◯5番(小川良一君) 議席番号5番、未来研、小川良一です。議長のお許しをいただきましたので、通告に従い、一般質問をさせていただきます。執行部の明快な御答弁をお願いします。  さて、東京オリンピック開催を3年後に控えた日本ではありますが、現在、多くの課題を抱えています。その1つとして、抜本的な解決策が見出せない少子高齢化や、1,000兆円をはるかに超える、依然として増え続ける借金、これは国民1人当たり、約850万円にもなります。また、弾道ミサイルの発射を繰り返すあの国の問題などが挙げられます。国では、これらの課題を含め、政策を実現する組織として、結果本意の仕事人内閣と称し、先月、8月3日に、安倍第3次内閣が発足しております。  一方、住民の生活に直接かかわる地方においては、国より喫緊の課題が密着しており、地方自治法第1条に掲げられた住民の福祉の増進を本質的な役割とする地方公務員にとっては、組織を構成する職員と、組織そのもののあり方が、大変重要となります。  そこで、市の職員及び組織等について質問させていただきます。  最初に、定員管理について伺ってまいります。  それでは、はじめに、現在の山武市の職員は何名か伺います。 582 ◯議長(越川 哲君) 市長、御登壇願います。 583 ◯市長(椎名千収君) 職員の組織について御質問をいただき、ありがとうございます。  御質問いただきましたように、現在、行政の最前線といいますか、地方自治体におきましては、地方分権に伴いまして、さまざまな仕事が、国のほうから回ってきたという実感を持ってございます。  また、価値観の多様化に伴いまして、市民からの行政に対します、さまざまな行政サービスへの需要といいますか、期待といいますか、そういったものも年々増しているということで、仕事そのものが増大しているということがございます。  また、一方で、議員御指摘のように、超高齢社会を迎えて、日本の全体の財政状況も、将来、大変厳しくなっていく中で、市民に対します行政需要をしっかりと賄いながら、一方で、職員の定員管理というものは、健全な財政を保つために、人件費の抑制という面と、今日御質問いただきました職員の職場の環境、働く環境をどのように整えるか、このような幾つかの方向から考えていかなければいけない問題と捉えます。その中で適正な職員の定数を定め、組織を健全に運営していきたいと考えてございますので、よろしくお願い申し上げます。  最初の質問につきましては、手元に職員から上がっておりますので、職員数につきましては、447名ということでございます。  以下につきましては、担当のほうから、御質問にお答えさせていただきますので、よろしくお願い申し上げます。 584 ◯議長(越川 哲君) 小川議員。 585 ◯5番(小川良一君) ありがとうございました。  それでは、職員数、今、市長から447名とお答えいただきましたので、次に、職員数はどのように管理されているか伺います。 586 ◯議長(越川 哲君) 総務課長。 587 ◯総務課長(荒木康之君) 職員数でございますが、市民ニーズの多様化や急速な高齢化、人口減少社会の到来に伴う新たな行政需要が見込まれる中で、必要な人員配置と対応可能な組織であることが必要であります。  また、その一方で、健全な財政運営を堅持するため、限られた行政支援を効果的、効率的に活用するとともに、職員一人一人の能力を向上させることで、職員定員適正化計画に基づき、計画的な管理をしているところでございます。 588 ◯議長(越川 哲君) 小川議員。 589 ◯5番(小川良一君) 次に、山武市の職員数は、人口規模や産業構造が同等のいわゆる類似団体と比べてどうか伺います。 590 ◯議長(越川 哲君) 総務課長。 591 ◯総務課長(荒木康之君) 平成28年4月1日現在の定員管理調査結果を、一般行政職員数で比較しますと、山武市は331人で、人口1万人当たりの職員数は61.14人。これは、80団体中、49番目となっています。真ん中より少し多いという形になります。  類似団体であります近隣の市の状況と比べますと、大網白里市が265人で、52.57人、八街市が393人で、54.05人、東金市が333人で、55.19人となっております。 592 ◯議長(越川 哲君) 小川議員。
    593 ◯5番(小川良一君) ありがとうございました。  ただいまの答弁で、山武市の人口1万人当たりの職員数が61.14人は、近隣の東金市の55.19人、大網白里市の52.57人と比較すると、充実していることがわかりましたが、今後も限られた行政資源を効果的、効率的に活用するとともに、定員管理の一層の適正化を推進するため、定員適正化計画に沿った展開をお願いいたします。  次に、休暇等の取り扱い、取得状況についてお伺いします。  職員は、年次休暇を平均どのくらい取得しているか伺います。 594 ◯議長(越川 哲君) 総務課長。 595 ◯総務課長(荒木康之君) 平成28年度の一般職員の年次休暇の取得状況は、平均取得日数9.2日で、消化率は23.4%となっております。 596 ◯議長(越川 哲君) 小川議員。 597 ◯5番(小川良一君) では、年次休暇の取得割合について、近隣自治体との比較はどうか伺います。 598 ◯議長(越川 哲君) 総務課長。 599 ◯総務課長(荒木康之君) これにつきましては、ホームページ等で公表されております、直近の平成27年度の一般職員の年次休暇平均取得日数及び消化率で比較させていただきます。  山武市は9.4日で、23.9%、東金市は9.5日で、24.2%、大網白里市は9.1日で、24%、九十九里町は6.5日で、16.5%、芝山町は8.4日で、21.3%、横芝光町は7.9日で、20%となっております。 600 ◯議長(越川 哲君) 小川議員。 601 ◯5番(小川良一君) 年次休暇は、近隣市とほぼ変わらず、おおむね9日取得しているとのことですが、より休暇をとりやすい職場環境となるよう、引き続きお願いいたします。  それでは、最近の病気休暇の取得状況及び病気による休職者の状況について伺います。おおむね3年間でお願いします。 602 ◯議長(越川 哲君) 総務課長。 603 ◯総務課長(荒木康之君) はじめに、病気休暇の取得状況ですが、これは、インフルエンザをはじめ、さまざまなものがございます。平成26年度は47人、平成27年度は40人、平成28年度は44人となっております。  次に、病気による休職者の状況でございますが、平成26年度は4人、平成27年度は5人、平成28年度は6人となっております。 604 ◯議長(越川 哲君) 小川議員。 605 ◯5番(小川良一君) ありがとうございました。  では、病気による休職者の割合について、近隣自治体との比較はどうか伺います。 606 ◯議長(越川 哲君) 総務課長。 607 ◯総務課長(荒木康之君) 平成27年度で、比較させていただきます。山武市は5人で、1.1%となっております。近隣自治体との比較をさせていただきましたが、特に多い状況ではございませんでした。 608 ◯議長(越川 哲君) 小川議員。 609 ◯5番(小川良一君) それでは、ただいまお答えいただいた病気による休職者の現状を、どのように分析しているか伺います。 610 ◯議長(越川 哲君) 総務部長。 611 ◯総務部長(石橋和記君) 休職している職員でございますが、どちらかといいますと、人間関係や業務への不適応が原因となっていると考えております。そのフォロー、対応につきましては、基本的には各所属で、症状に合わせて、面談等を行っていただいております。  また、ケース、状況によりましては、産業医にも御協力をいただいております。第1に、本人の健康回復、その後には、勤務意欲及び医師の診断書の内容を踏まえながら、職場復帰を支援する方向で、対応をいたしております。 612 ◯議長(越川 哲君) 小川議員。 613 ◯5番(小川良一君) 休職の原因としては、主に人間関係と業務への不適応と分析されているとのことでしたが、いずれも職員が休職を選択するほど悩まれるわけでございます。大変難しい問題ではありますが、組織として、効果的な取り組みが必要と考えられますので、引き続きよろしくお願いいたします。  次に、限られた係の人数、人員の中に、長期間の休職者がある場合、残った職員のみの対応では、さらに負担の増した職員が、体調を崩してしまうということが心配されます。そこで、円滑な業務運営のための対応はどのようにしているのか伺います。 614 ◯議長(越川 哲君) 総務課長。 615 ◯総務課長(荒木康之君) 休職者の担当していた事務等につきましては、所属長の判断により、課内の職員の事務分担を一時的に見直したり、臨時的任用職員の配置や他部署からの応援、協力等で対応しております。 616 ◯議長(越川 哲君) 小川議員。 617 ◯5番(小川良一君) ただいまの答弁のとおり、一時的な事務分担の見直しや臨時職員で対応するほかは、なかなか難しいことも理解できますが、組織にとって、職員は血液と同じと考えます。不足すれば、体調は崩れ、貧血で倒れてしまいます。最悪、命の存続にかかわるほど重要です。  つまり、職員の欠員は、組織の存続にかかわる重要問題でありますので、再度申し上げますが、大変難しい問題ではありますが、少しでも職員の負担軽減されるような対応を図られますようお願いします。  次に、休職からのスムーズな職場復帰するための対策はしているのか伺います。 618 ◯議長(越川 哲君) 総務課長。 619 ◯総務課長(荒木康之君) 基本的には、各所属で症状に合わせて、面談等を行い、ケース、状況によりましては、産業医の先生にも御協力いただきながら、職場復帰への支援を実施しております。  また、心身の故障により、休職中の職員が円滑な職場復帰を図るため、希望する職員に対しましては、職員職場復帰訓練要綱に基づき、職場復帰のための訓練を実施し、職場復帰に向けた支援をしているところでございます。 620 ◯議長(越川 哲君) 小川議員。 621 ◯5番(小川良一君) ありがとうございました。長期の休職の後、職場復帰する場合、いきなりの本格復帰は厳しいものがあります。再び、体調を崩してしまうことも懸念されます。心身ともにスムーズに職場復帰できるよう、山武市は対応されていると伺い、安心しました。とても大切なことだと思いますので、引き続きよろしくお願いいたします。  次に、組織、管理職について伺います。現在、管理職は何名配置されているのか伺います。人数及び割合でお願いします。 622 ◯議長(越川 哲君) 総務課長。 623 ◯総務課長(荒木康之君) 平成29年4月1日現在の職員、管理職の総人数は、6級が32人、7級が38人、8級が8人で、合わせて78人となっております。  職員全体に占める割合は、17.4%となっております。 624 ◯議長(越川 哲君) 小川議員。 625 ◯5番(小川良一君) それでは、そのうち、女性の管理職は何名いますか。また、その割合について伺います。 626 ◯議長(越川 哲君) 総務課長。 627 ◯総務課長(荒木康之君) 平成29年4月1日現在の女性の管理職の人数は、6級以上の職員を指しますが、6級が19人、7級が4人で、合わせて23人となっております。管理職の総数に占める割合としましては、29.5%となっております。 628 ◯議長(越川 哲君) 小川議員。 629 ◯5番(小川良一君) ありがとうございました。  では、女性の管理職の配置割合は、類似団体と比較して、どうか伺います。 630 ◯議長(越川 哲君) 総務課長。 631 ◯総務課長(荒木康之君) 平成28年4月1日現在の千葉県男女共同参画白書の数値で比較させていただきますと、7級職以上での比較となっております。  女性の管理職の配置割合は、山武市が9.1%、東金市が4.1%、大網白里市は8.9%、八街市は12.5%となっております。 632 ◯議長(越川 哲君) 小川議員。 633 ◯5番(小川良一君) 山武市では、6級以上の女性管理職が23名で、管理職の割合としては、約3割の29.5%であり、7級の課長職で比較してみると、山武市は9.1%で、東金市の4.1%や大網白里市の8.9%より多いことがわかります。市長の男女共同参画の取り組みのあらわれだと思います。引き続きよろしくお願いいたします。  今後、部長級職員への登用を含め、女性の管理職について、どのように考えているか伺います。 634 ◯議長(越川 哲君) 総務部長。 635 ◯総務部長(石橋和記君) 部長級職への登用を含めまして、管理職につきましては、個人の能力、適正に応じた職員の配置が必要と考えておりますので、女性の能力を積極的に評価し、管理職への登用をさらに推進してまいりたいと考えております。 636 ◯議長(越川 哲君) 小川議員。 637 ◯5番(小川良一君) 早期にしなやかに指揮監督することができるであろう女性の部長級職員が誕生することに期待して、次の質問に移ります。  次に、人事評価について伺います。  山武市における人事評価の導入経緯について伺います。 638 ◯議長(越川 哲君) 総務課長。 639 ◯総務課長(荒木康之君) 本市の人事評価制度は、職員が職務を通じて発揮した能力、上げた業績を的確に把握し、公正に評価することで、職員の人材育成、適材適所の任用、適切な給与処遇の実現を図り、職員の能力ややる気を最大限に引き出すとともに、成果、業績を継続的に上げて、山武市として、組織目標の達成をすることにより、組織の活性化や市民サービスの向上を図ることを目的として、平成21年度に導入いたしました。  そして、平成21年度、平成22年度の2カ年の試行期間を経て、平成23年度から本格実施となっております。  平成24年度からは、評価結果を人事の参考とし、活用しております。  また、これまでの評価結果の平準化と面談技法等を学ぶため、定期的に評価者研修を実施するとともに、評価制度や被評価者研修なども、必要に応じて、実施しております。 640 ◯議長(越川 哲君) 小川議員。 641 ◯5番(小川良一君) では、他の自治体と比較して、山武市の人事評価の特徴はどうか伺います。 642 ◯議長(越川 哲君) 総務課長。 643 ◯総務課長(荒木康之君) 本市の人事評価制度の特徴は3つございます。  特徴の1つ目は、人材育成を重視する制度でございます。職員を職位に応じて、能力育成期、能力拡充期、能力発揮期、管理能力発揮期の4期に分類して、下位になるに従いまして、能力基準による人材育成を重視した評価を行っております。  特徴の2つ目は、チームプレーを重視する制度でございます。係長級以上の職員は、目標による業績を重視した評価を行い、主任主事級以下の職員の場合は、係の課題を共有し、課の目的や目標の達成に向けて、係員が役割分担を図りながら、チームワークを大切にして取り組む中、発揮される能力を重視した評価を行います。  特徴の3つ目は、チャレンジ精神を重視し、貢献度を評価する制度でございます。困難度や貢献度の高い目標に挑戦した職員を高く評価し、より困難な課題に果敢にチャレンジする組織風土の醸成と、職員意識の高揚を図っております。 644 ◯議長(越川 哲君) 小川議員。 645 ◯5番(小川良一君) 地方公務員法の改正により、人事評価の結果を処遇に反映させることとなっていますが、その取り組み状況について伺います。 646 ◯議長(越川 哲君) 総務課長。 647 ◯総務課長(荒木康之君) 取り組み状況でございますが、平成28年12月の庁議で、人事評価結果の処遇反映について協議し、評価の妥当性、評価結果の納得性を高めながら、業務の負荷に配慮しつつ、職員組合からの段階的な要求を踏まえ、まずは管理職から、段階的な導入を実施していく方向が決定されました。  この決定を受けまして、平成29年度は7級、8級の6月の勤勉手当を対象に、処遇反映を実施しているところでございます。  また、人事評価の課題でもあります評価の妥当性、評価結果の納得性を高める方策として、今年度は設定度調整会議を実施し、目標設定の平準化を行い、より精度の高いものとしております。 648 ◯議長(越川 哲君) 小川議員。 649 ◯5番(小川良一君) 人事評価は、管理職による職員一人一人の面接など、大変な時間と手間を要するものと聞いております。努力した職員、頑張った職員には、さらなるやる気につながる処遇が図られますよう、今後の取り組みに期待いたします。  では、具体的な人事評価の成果について伺います。 650 ◯議長(越川 哲君) 総務課長。 651 ◯総務課長(荒木康之君) 人事評価の成果として、1つ目は、人材育成と職員全体の士気高揚が挙げられます。職員が、職務を通じて発揮した能力、上げた業績を的確に把握し、公正に評価することで、職員の個々のやる気が高まっていきます。  また、目標管理型人事評価制度を続けていく上で、人材育成も図られております。  2つ目は、コミュニケーションの活性化が挙げられます。上司と部下のコミュニケーションについては、人事評価によりまして、面談が行われるようになったことで、これまで以上に仕事に対する意識が高まるようになったという声が、職員のアンケートの結果にあらわれています。  これは、意思の疎通が活発的に行われるようになり、風通しのよい職場環境になっていると考えられます。  3つ目は、行政サービスの向上です。職員は良質な行政サービスを提供する上で、最も重要な要素の1つであり、職員の人材育成と士気の高揚は、行政サービスの向上に対し、大きな影響を与えるものです。これは職員個人の目標管理が的確に行われ、達成されることで、個人目標から組織目標へと連鎖していき、長期的な総合計画の目標達成につながっていくものと考えております。  職員が意欲を持って、職務に取り組めるようにするための手段の1つとして、人事評価制度を活用し、今後も活用していきたいと考えております。 652 ◯議長(越川 哲君) 小川議員。 653 ◯5番(小川良一君) どうもありがとうございました。  最後に、今後、山武市職員はどうあるべきか、冒頭、市長にお答えいただきましたけど、一言お願いします。 654 ◯議長(越川 哲君) 市長。 655 ◯市長(椎名千収君) 今回、小川議員から、組織について、また人事評価についての御質問をいただきまして、大変ありがたく、感謝申し上げます。  御質問いただいた中で、女性の登用につきましては、個人的には、女性、7級までは上がっても、8級に上がるということは、なかなか今のところ、難しいところがあって、女性職員にも、さらに上を目指してほしいと思っております。  人事評価につきましては、大変難しい人事評価をうちのほうで組んでやっておりますけれども、非常に手間がかかっていることも事実でありますし、負担も大きいです。これが正しく行われれば、いい結果を生みますけれども、逆に評価が正しくなければ、やる気をむしろ失うということもありますので、この人事評価については、しっかりと取り組んでいきたいと思います。  今、最後に、私に対しての御質問でありますけれども、これからの仕組みはどうあるべきかということでありますけれども、職員の中には、さまざまな能力があると思ってございます。非常に社会性にすぐれた職員でありますとか、あるいは、創造的な、企画的な仕事が得意な職員もいますし、また、一方で、目立ちませんけれども、こつこつと決められた仕事を時間どおりにこなしていくということも、基本的な能力として、評価をしていかなければいけないと思ってございます。さまざまな職員が、さまざまな能力を持っておりますので、正しく、それらの職員の特性がこれから伸びるように、内部研修もしていかなければいけないと思ってございます。
     近年、自治体間でも流動化が始まっておりまして、よその自治体からうちのほうにくらがえといいますとか、試験を受け直すということもありますし、また、うちの職員が県のほうをもう一度受け直すということもあって、少し流動化が始まっているとも思います。  そういったこともあって、魅力的な職場をつくり、また、職員全体の能力を上げて、あの自治体は非常に能力が高いぞということであれば、優秀な職員も、また山武市を受験してくれると思ってございますので、一人一人の実力をつけていくということが求められていくのかなと、さまざまな行政需要の多様化に対応できる職員を内部的にも育てていかなければいけないと思ってございます。  仕事も大変複雑になってまいりましたものですから、職員、日々頑張っておりますので、これからも御指導、お力添えをよろしくお願い申し上げます。ありがとうございました。 656 ◯議長(越川 哲君) 小川議員。 657 ◯5番(小川良一君) ありがとうございました。  山武市職員が単なる集団ではなく、市民ファーストで、共通の目的を持ち、互いに協力する組織であることを強く願い、一般質問を終わります。ありがとうございました。 658 ◯議長(越川 哲君) 以上で未来研、小川良一議員の個人質問を終わります。  これをもちまして、本日予定した一般質問は全て終了いたしました。  次の会議は、9月11日、引き続き一般質問を行いますので、定刻までに御参集願います。  本日はこれにて散会といたします。御苦労さまでした。               午後 4時32分 散会 Copyright © Sammu City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...